国の伝統的工芸品に「南風原花織」指定


この記事を書いた人 新里 哲
南風原花織の着物(南風原文化センター収蔵)

 【南風原】南風原町特産の伝統工芸「南風原花織」が26日、経済産業大臣指定の伝統的工芸品に指定された。同日付の官報で告示された。県内からの指定は15品目目で、2012年の知花花織以来となる。生産者団体の琉球絣事業協同組合は今後、後継者育成事業や知名度向上のための需要開拓事業を実施する予定で、南風原花織の生産や販路の拡大が期待される。

 伝統的工芸品への指定に伴い、同組合が実施する関連事業は国から補助金を受けられる。
 同組合の野原八重子理事長は「関係者の苦労が実ったことをうれしく思う。南風原花織の生産基盤を強化し、全国に販路を拡大させたい」と意気込みを語った。