「安慶田前副知事に問い直したい」 教育庁口利き認定で翁長知事


この記事を書いた人 松永 勝利
安慶田光男前副知事の教員採用試験での働き掛けを認める県教育庁の調査結果について答える翁長雄志知事=24日午後1時半すぎ、県庁

 翁長雄志知事は24日午後、県庁で会見し、安慶田光男前副知事による教員採用試験での口利き疑惑などで、平敷昭人教育長が前教育長など幹部への再調査で働き掛けを認めたことについて「そういったことが考えられるのは大変重大なので、安慶田前副知事にあらためて問い直したい気持ちがある。まずは調査に協力してもらうよう呼び掛けたい」と述べた。翁長知事自身が働き掛けを認定したかどうかについては「教育委員会から疑念があるということだ」と述べ、知事自身は最終結論には至っていないとの見解を示した。

 22日時点で働き掛けの事実を訴える前教育長の文書が届いている報告を受けながら、23日の会見で明らかにしていなかった点について「一日一日変わるものについて、100パーセントどうだと言える時でないと、耳にしたと報告するものではない」と説明した。

 自身の任命責任については「事業が停滞し、県民に不安を抱かせたことに責任を自覚している」と述べた。責任の取り方については「私なりに判断したい」と明言しなかった。【琉球新報電子版】