不正薬物押収量16年は過去最高 沖縄税関、摘発件数も


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 沖縄地区税関は23日、那覇市港町の那覇港湾合同庁舎で会見を開き、2016年の不正薬物の摘発件数、押収量が共に過去最高となったことを発表した。

 同税関によると、不正薬物の摘発件数は33件で、25件だった14年、15年を超えて過去最高となった。押収量は約615キロで、212・8キロだった00年を大きく上回った。

 昨年5月に、那覇港那覇ふ頭に停泊中だったマレーシア船籍のヨットから末端価格約420億円相当の覚醒剤600キロが発見され、覚せい剤取締法違反(営利目的輸入未遂)などの罪で船長ら台湾籍の4人が起訴された事件で、覚醒剤の仕出し地が中国本土だったことも分かった。那覇地検が昨年6月に起訴した段階では、東シナ海海上で国籍不明の船舶から覚醒剤を積み替えたとされていた。