会話弾む月イチ食堂 「にるみ」で区民交流 大宜味・上原根路銘2区


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地元の食材で工夫する厨房スタッフ=15日、大宜味村根路銘区公民館

 【大宜味】「あい、ミードーハヌ」であいさつを交わし、おいしい食事を味わいながら鮮やかに生けられた花を囲む。上原と根路銘の二つの区が交流する根路銘区公民館の「にるみ食堂」が地域住民でにぎわっている。

 「にるみ」は根路銘の昔からの呼び名。上原は1928(昭和3)年までは、根路銘の行政区=ムラに属していたため、ウンガミや豊年踊りも一緒に行われている。上原が山手にあり、日頃は交流する機会が少ないため、毎月1回、百円交流食堂を立ち上げた。昨年7月から夕方5時にオープンしている。根路銘区会計の宮城輝子さん(75)は「区民や上原の方とも交流ができて喜んでいただいている」と述べた。

上原区から来店した親子も笑顔で食事会=15日、大宜味村根路銘区公民館

 2月も店開きと同時に、農作業を終えた区民や仕事帰りの人、上原区から親子らが次々と来店した。「おばあは元気?」「学校は楽しい」など、子どもから高齢者まで会話が弾み、楽しい夕食会となった。

 上原区の団地に住む宮城利佳さん(40)は小学生の子どもと来店した。「ウンガミのエイサーで名前しか分からない人ともいろいろな話ができて楽しい」と笑顔で話した。(安里郁江通信員)