高嶺剛監督が18年ぶり新作 「変魚路」桜坂劇場で上映始まる


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上映後、観客に向かってあいさつする高嶺剛監督(中央)と出演者の平良進さん(右から3人目)、川満勝弘さん(左から3人目)ら=25日、那覇市の桜坂劇場

 石垣島出身の高嶺剛(ごう)監督による18年ぶりの新作映画「変魚路(へんぎょろ)」の上映が25日、桜坂劇場で始まった。自殺願望者を「生き直し」させる職業のタルガニ(平良進さん)と親友パパジョー(北村三郎さん)が禁じられた媚薬(びやく)を持ち去ったため、住み慣れた村から出ていく2人の足取りを不思議な世界観で描くロードムービー。出演者の大城美佐子さんなど味のある民謡と共に沖縄の美しい情景が詰まった作品だ。

 公開初日を迎えた25日は多くの観客が詰め掛け、高嶺監督の新作に関心を寄せた。上映後、高嶺監督や出演者の平良さん、石川竜一さん、川満勝弘さんらが舞台あいさつした。

 高嶺監督は「沖縄の日常的な空気が漂う映画。見る人によっては感じ方が違うのでとても面白いと思う」と話した。

 桜坂劇場では「変魚路」の公開に合わせ、高嶺監督のこれまでの作品6本が3月10日まで特集上映される。作品は「オキナワンドリームショー」「パラダイスビュー〈特別版〉」「ウンタマギルー」「私的撮夢幻琉球J・M」「パペットシャーマンスター」「夢幻琉球・つるヘンリー」。

 問い合わせは桜坂劇場(電話)098(860)9555。