松永 勝利 
第３次嘉手納爆音訴訟の一部原告１４６人が米国に損害賠償と米軍機の飛行差し止めを求めた対米訴訟の判決が９日午後、那覇地裁沖縄支部（藤倉徹也裁判長）で言い渡された。藤倉裁判長は「訴えはわが国の裁判権が及ばない事項に関する訴えであって、いずれも不適法だ」として訴えを却下した。
２０１２年１１月の訴訟提起後、米国に訴状は送達されず、一度も口頭弁論が開かれなかった。
対米訴訟は１０年に施行された「外国等に対するわが国の民事裁判権に関する法律」を根拠に提起された。同法を根拠に米国を提訴した爆音訴訟は全国でも初めて。原告の一部は騒音性難聴などの診断書を提出していた。
国に米軍機の夜間・早朝飛行差し止めと損害賠償を求めた第３次爆音訴訟は２３日に判決が言い渡される。【琉球新報電子版】
英文へ→Japanese court dismisses Kadena noise suit against U.S., citing lack of jurisdiction
