安慶田、諸見里氏招致へ 教員採用口利きで県議会文厚委


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二

 県議会文教厚生委員会(狩俣信子委員長)は8日、安慶田光男前副知事による教員採用試験への口利きや県教育庁幹部人事への介入について審査した。同問題の真相究明に向け、安慶田前副知事と、文書で口利きなどを告発した諸見里明前教育長を参考人招致することを決めた。狩俣委員長は15日の県議会定例会前にも招致したいとの考えを示した。

 委員会で一連の問題について説明した平敷昭人県教育長は、第三者委員会などによる新たな調査を求める質問に対し「(前教育長の)書面を受け、当時の幹部に聞き取りをし、働き掛けがあったと考えざるを得ないとの結論に至った。しかしどのような方法があるか検討してみたい」と述べ、再調査を検討する考えを示した。照屋守之氏(沖縄・自民)への答弁。

 また平敷教育長は、働き掛けがあったとの見解をまとめる際、「安慶田前副知事には連絡を取っていない」と、安慶田氏に確認していないことを明らかにした。平敷教育長は「前副知事は一貫して報道にある事実はないとしていた。教育委員会としては、前教育長の書面と当時の関係者の肯定する証言で、こちら側の見解を述べた」と釈明した。照屋氏への答弁。

 不当な働き掛けがあった場合の取り扱いを定める要綱に関して、平敷教育長は「固まってはいないが、不当な働き掛けの撤回を促すとか、撤回しない場合には内容を記録して原則公開するなどを明記し、働き掛けを抑制する仕組みを公にすることで防げると考えている」との考えを示した。西銘純恵氏(共産)、瑞慶覧功氏(おきなわ)への答弁。