「富川副知事」を発表 基地担当は吉田氏


この記事を書いた人 志良堂 仁

 翁長雄志知事は10日、県庁で会見し、1月に副知事を辞職した安慶田光男氏の後任に、元沖縄国際大学長で経済学者の富川盛武県政策参与(69)を起用すると発表した。併せて安慶田氏が担当していた辺野古新基地建設などに対応するため、基地問題に特化して知事を補佐する部長級の「政策調整監」を置き、元金武町長で元県議の吉田勝広氏(72)を登用することも発表した。基地問題に特化した部長級ポストを新設することで、基地問題対応の強化を図りたい考えだ。

 富川、吉田両氏の起用について、翁長知事は「富川氏にはこれまでの豊富な経験と知識を生かし、アジア経済戦略構想の推進など沖縄振興に力を発揮してもらいたい。吉田氏には県が抱える最重要課題の米軍基地問題に関し、知事が特に命じる重要事項のほか各部局の総合調整を担っていただきたい」と語った。

 富川氏の副知事人事案は15日に開会する県議会2月定例会に提案し、県議会の同意を求める。早ければ先議案件を採決する3月8日にも副知事人事案を諮り、同意が得られれば副知事就任となる。

 吉田氏は内規の変更などを経て早急に登用する考えだ。

 浦崎唯昭副知事について、翁長知事は「私の思いを一番理解している副知事であり、これからも一緒にやっていく」と述べ、続投させる考えを示した。