ノルウェーのオスロに住むドキュメンタリー映画監督、ポール・レネ・ロエスタッドさん(68)が17日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前を訪れた。抗議活動の様子を撮影したり、機動隊に排除された市民らに話を聞いたりしたロエスタッドさんは「将来、沖縄の人々とその生活を描くドキュメンタリー番組を作りたい。辺野古での抗議活動は人々の生活の一部だから見なければいけない」と話した。
ロエスタッドさんの沖縄訪問は3度目だが、辺野古に来るのは初めて。これまでの選挙で新基地建設に反対する県民の意思が示されていることに触れ「国際関係上、アジアに基地が必要なのかもしれないが、県民が反対し続けているのに、なぜ沖縄にあるべきなのか分からない」と話した。
その上で「米国や中国の間で日本が国際的なパワーバランスを取るために沖縄を利用しているように思う。国際政治の難しいところだ」と述べた。