あーあー。もー。家の外が超うるさい! …なーんてイライラしたことはありませんか?
たとえば、びっくりするほど安いアパートに引っ越したら、実は一日中ひっきりなしに電車の音が鳴り響く家だったと分かったとき。でも1年間は住むって契約書にサインしちゃったし、残りの12ヶ月間は枕を涙で濡らしながらノイズキャンセリングのヘッドフォンをかけて過ごすしかありません。あるいはそう、ルドルフ・ステファニック(Rudolf Stefanich)さんが考案した、窓に貼りつけるだけのノイズキャンセリング・デバイス「Sono」が一刻も早く実現するのを待たなくては!
さて、これまで「窓や机など平らな面をスピーカーにする振動デバイス」ならいくつか目にしてきましたよね。今回、そのアイデアを一歩推し進めたのがステファニックさん考案のSono。ノイズキャンセリング機能がついたヘッドフォンには、環境音を拾って打ち消すために小さなマイクがついています。Sonoの仕組みも基本的にはこれと同じ。違いは、窓に貼りつけたデバイスが騒音と逆位相の振動を出し、窓自体を大きなノイズキャンセリング・スピーカーにして屋外の騒音を静めるところでしょうか。
ステファニックさんのアイデアは、今のところジェームズ ダイソン アワードのファイナリストとして選ばれただけですが、この技術とアプローチは決して非現実的ではありません。またSonoにおける電子工学は、いつか窓そのものに導入される可能性も十分ありえます。その時、窓の防音対策は完全に新たな境地を迎えるに違いありません。
いやー、すごい。プロトタイプだけでも早く体感してみたい!
[James Dyson Award via PSKF]
Andrew Liszewski(Rumi 米版)