もう一つの東名事故@2017年6月 | 事件鑑定人のブログ@鑑定人イシバシ

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私が事件鑑定人としてこれまで経験したことを書きます。
特定を避けるため、一部、ぼかしたりフェイクもありますが、概ね実体験です。

 交通トラブルで停車か-東名、清水区の夫婦死亡事故

 神奈川県大井町の東名高速道路で5日夜、大型トラックと乗用車の計4台が衝突し2人が死亡した事故で、車外に出ていて死亡した静岡市清水区の萩山嘉久さん(45)と妻有香さん(39)と、軽傷を負った福岡県中間市の石橋和歩さん(25)らとの間には面識がなく、何らかの交通トラブルがあったとみられることが6日、神奈川県警高速隊への取材で分かった。
 高速隊は、石橋さんや、共に車外に出ていて腰の骨を折る重傷を負った同乗者の女性から事情を聴き、事故原因を調べる。現場では危険を知らせるための発炎筒などは確認できていない。事故は乗用車2台が停車し、車外に4人が出ていたところ、大型トラックと後続の別の乗用車が相次いで追突した。
2017.06.07 朝刊 31頁 共同 一社 (全308字) 

   

6月に東名高速では中央線突破事故が起きた。

メディアはこの事件に傾注していたが、もう一つ、肺腑をえぐるような事件が起きていた。

前掲の記事である。

    

この事件では、どうやら石橋和歩の車の後に、死亡されたご夫婦の車が停車していたようである。
高速道路で後続車を停車させたのであれば、明白な妨害行為だ。
意外と知られていないが、妨害行為は危険運転致死傷である。

今回の事件が要件を満たすか否かはわからない。

しかし、この件に適用しなければ何のための危険運転か・・・・との想いが拭えない。

   

さて、肝心の石橋和歩である。

おそらく、彼は死人に口なしとばかりに嘘を並べ立てているだろう。
 テメェの嘘なんざ崩してやらぁ!

 鑑定人なめんじゃねぇ! 

・・・・・と私は多少色めく。
しかし、直情型DQNはそもそもにおいて 「ばれない嘘」 をつく能力がない。
声がでかいだけで、騙し合いという知略を尽くした頭脳戦が成り立たないのだ。

場当たり的な嘘しか思いつかないので、新米巡査ですら嘘は崩せる。
そういった意味で、今回、私の出番はなさそうだ。
 
自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律
第二条四 人又は車の通行を妨害する目的で、走行中の自動車の直前に進入し、その他通行中の人又は車に著しく接近し、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転する行為

 

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末尾になりましたが、このたびの事故によって亡くなられた方、
ご遺族、関係者の皆様に、衷心よりお悔やみ申し上げます。
また、負傷をされた方々には、一刻も早い回復をお祈りいたします。

 

FAL 代表理事 石橋宏典