デュアルディスプレイのAndroid電子書籍リーダー、米企業が発表


デュアルスクリーン電子書籍リーダー「Alex」

 米Spring Designは19日、電子インクディスプレイとカラー液晶ディスプレイの両方を搭載したデュアルスクリーン電子書籍リーダー「Alex」を発表した。

 Alexは、Google Android OSを採用し、携帯ネットワークまたはWi-Fiでインターネットのフルブラウジングが可能。6インチのE-Ink社製電子インクディスプレイと、3.5インチのカラー液晶ディスプレイ、スピーカーなどを搭載している。

 読書はモノクロの電子インクディスプレイで行い、ハイパーリンクやマルチメディア情報はカラー液晶ディスプレイで行うという使い分けができる。特にカラー液晶ディスプレイは実質的なAndroid携帯電話として利用できるため、電子インクディスプレイで読書している内容について、インターネットで調査したり、辞書で意味を調べることができる。

 また、Android OSは、デュアルディスプレイに最適化されており、カラー液晶ディスプレイでブラウジングしたコンテンツをキャッシュしておき、後で電子インクディスプレイで閲覧することによって電池寿命を延ばすこともできる。

 さらにブックマーク、履歴、セキュリティなどの設定が組み込まれており、スマートフォンとしての機能も備える。

 Spring Designは2006年に創業し、2007年にはデュアルスクリーンデバイスに関する特許を取得。それ以来、大手書店や新聞社、出版社と提携すべく交渉を続けてきた。現在、コンテンツ企業との提携を進めており、「Alex」は提携企業とともに、今年末ごろまでに発売したい考えだ。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/10/20 12:27