ライフハッカー過去記事「Google Waveファーストルック!」でGoogle Waveの概要をお届けしてからちょうど1週間。こちらでは、具体的な使い方についてご紹介しましょう。

米Lifehackerの母・Gina Trapaniが、Google Waveの基本的な使い方を紹介しています。一足お先にWaverになったラッキーな方も、Google Waveの招待メールを心待ちにしている方も、参考にしてみてくださいね。

それではGinaの実践的Google Waveガイド、以下からさっそくまいりましょう。

その1:キーボードショートカット

Google Waveにもキーボードショートカット機能がある。主なものは以下のとおり。

  • 矢印キー:上下でWaveリスト内を移動し、左右で受信箱からWaveパネルに移動する
  • スペースキー:次の未読waveに移動する
  • Ctrl+Enter:選択したWaveを編集する
  • (編集モードで)Shift+Enter:Waveの編集を終了させる
  • Enter:選択したWaveに直接返信を加える

このほか、Waveのキーボードショートカットの一覧は以下の画像をご参照あれ。こちらのページでもチェックできる。

091008wave-keyboardshortcuts.jpg

その2:検索とフィルター

基本的な検索操作は検索ボックスでキーワードを入力するというシンプルなもの。このほか、Gmailと同様、タグや送信元などの属性で検索することもできる。ライフハッカー過去記事「『Waver』になったら最初に知っておくべき検索機能」で紹介した「with:public」や公開されているWaveを閲覧できる「with: operator」なども便利。

検索条件を保存するには「Save Search」ボタンをクリックすればOK。以下の画像のとおり、フィルターアクションを指定することもできる。

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自分のみのWaveを閲覧した場合は「with:me」が便利。検索範囲を自分がアップデートしたWaveに限定したい場合は「by:me」を使おう。

このほか、タグには「tag:」、画像やファイルなどの添付ファイルには「has:」がある。たとえば、「has:image」を指定すると、画像付のWaveを検索してくれるというわけ。「with:public has:gadget」のように、これらの検索操作を組み合わせて指定することも可能。また、「-has:image」(画像ファイルが添付されているもの以外)のように、「-(マイナス)」を使えば、その条件以外のものを検索してくれる。

その3:Waveの公開

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自分が作成したWaveを公開するには、コンタクトリストに「public@a.gwave.com」を追加するのがコツ。コンタクトモジュールの右にある「+」ボタンをクリックし、アドレスフィールドでpublic@a.gwave.comと入力。「User does not have a Google Wave account(このユーザはGoogle Waveアカウントを持っていません)」というメッセージが表示されるが、そのままEnterキーを押す。こうすれば左画像のように、公開グループがコンタクトリストに表示される。ただし、使用するPCを変える都度、この設定が必要なことを忘れずに。

その4:Waveでのネチケット

Waveを公開する上で問題なのは、誰でもこれを編集したり、受信者を追加できることだ。他のWaverにボットを追加されることで、Waveが破壊されることもある。まず、公開されているWaveにボットを追加するなどの行為はしないこと。また、このような被害に備えて、Waveを公開するときはバックアップコピーを取っておくことが望ましい。

091008wavebasics_bouncy.jpg

Waveを公開した後、他のWaverからボットを追加されてしまったら、まずは自分のコンタクトリストに「bouncy-wave@appspot.com」を追加しよう。上画像のように「Bouncy」をWaveに追加し、「bounce:XXXXX(ボットのアドレス)」というコマンドを入力してこれに返信する。こうすればボットをWaveから追い出すことができる。

その5:Waveを洗練させる

Wikipediaと同じく、便利で人気のあるWaveはよくまとまっていて、きちんとしている。自分が参加するWaveはよくまとめ、編集し、こまめに更新すること。

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自分のWaveに空のメッセージ(blip)が返信されていることがあるかもしれない。この画像のとおり、Waveの右側にある操作メニューで「Delete」を選択すれば、削除できる。自分が作成したWaveでこの操作を自動化するには、自分のコンタクトリストに「sweepy-wave@appspot.com」とそのWaveを追加すればOK。この設定の後に新たに追加された空メッセージは自動的に削除してくれる。

完全に壊れたWaveを元の状態に修復する際は、プレイバック機能を使おう。自分が保存したいバージョンまで"巻き戻し"、「Copy to a new wave」でコピーすればOK。

このほかのWaveの拡張機能については、こちらのページも参照のこと。

その6: Waveレイアウトのカスタマイズ

不必要なモジュールを最小化し閲覧・編集エリアを大きくしたい場合は#minimizedというパラメーターを使ってカスタマイズできる。たとえば「https://wave.google.com/wave/#minimized:nav,minimized:contact」を使えばナビゲーションモジュールとコンタクトモジュールを小さくできるし、「https://wave.google.com/wave/#minimized:nav,minimized:contact,minimized:search」だと、ナビゲーション・検索・コンタクトの各モジュールが以下の画像のように最小化される。

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また、各WaveにはURLの中にそれぞれ固有のIDが含まれている。つまり、これをブックマークしたり、リンクを共有することができるというわけだ。

まだWaveができないこと

現在、Google Waveはプレベータ版。未導入な機能も少なくない。主なものとしては、以下が挙げられる。

  • 一部のガジェット:ライフハッカー過去記事「Google Waveファーストルック!」で紹介したもののうち、Bloggy・Pollyなどは、プレビューではまだ動かない。
  • Wave受信者の削除:現時点では、いったん追加した受信者をWaveから削除することはできない。
  • 画像以外のファイルアップロード:画像をWaveにドラッグアンドドロップすることはできるが、その他のファイルはアップロードできない。
  • 「オンライン」表示:オンラインだと緑で表示されるはずだが、まだそうならない。
  • プレイバック機能:Waveが重かったり、何度も編集されると、プレイバック機能がうまく動作しない。
  • ブログ公開:Bloggyが現時点では動作せず。Waveをウェブページで公開することが後々はできるようになるはずだが、現時点ではできない。

まだテスト版ということもあり完全な状態とはいえませんが、Google Waveで何ができ、どういうことに気をつけるべきかが少しイメージできましたでしょうか?

新しい情報共有プラットフォームとして有望なGoogle Wave、今後のさらなる進化が待たれるところです。

Gina Trapani(原文/松岡由希子)