次から次へと新しいデジカメが発売されますが、性能の良いカメラを使っていれば良い写真が撮れるとは限りません。良い写真を撮るために必要な心得をお教えしましょう。素人カメラマンというよりも、かなりプロ向けの教えですが、カメラマンだけでなくすべてのクリエイターに通じる教えだと思いますよ。

1. 自分が何を撮りたいのかを知る

自分にとって大事なもの、撮りたいものは何かを決めること。編集者でも、先生でも、彼女でもなく、あなたが何を撮りたいかが一番大事なのです。自分の心に刺さるものを撮りましょう。

2. あきらめずにもっと粘る

良い写真を撮るのは簡単なことではありません。世の写真の半数は我慢と粘りの賜物です。だから、あきらめずに、もっと粘り抜くことが大切です。写真を撮るために10分同じポジションで待ち構えてみるとか、良い写真を毎日15分以上見るように習慣づけるとか、良い写真を撮るためにできることをもっとやりましょう。あなたが努力した分だけ、必ず結果が出るはずです。

3. 自分を飾らない

良い写真を撮りたいからと言って、著名な写真家先生を気取る必要はありません。ちょっと格好付け過ぎたかなとか、自分っぽくないなと思うところがあれば、それはやめてみましょう。自分らしくいるというのがどういうことなのか、まだ自信が無くて分からない人は「写真=自分ではない」ということを覚えておいてください。自分はあくまで写真のバックボーンとなるだけです。自分が即写真に反映されてしまうんじゃないかと、不安に思わなくても大丈夫です。

以下、7つのポイントが続きます。

4. 他の人に見て欲しいと思うものを、自分の中に見つける。

このポイントは、そのままズバリ。自分が素直に「見て欲しい」と思うものを探しにいきましょう。

5. 自分のスタイルを見つける

他の人の写真の真似をして撮っているうちは、自分だけの良い写真を撮ることはできません。自分の興味やスタイルを探して、それを磨きましょう。もちろん、素晴らしい作品に影響を受けることは良いことです。でも、それをそのまま真似していては進歩がありません。何か自分なりに新しいものを加えてみてください。

6. 努力に勝る天才なし

高校時代にこんな名言を聞きました。「誰もがコードを練習せずにロックスターになることを夢見る」良い写真を撮るために努力したこと、時間を費やしたことは、すべて写真に返ってきます。どんなに良いカメラを買おうが、写真を撮らなければ良い写真は決して撮れません。

7. こうと決めたらブレない

あらゆる仕事をこなす、至る所で仕事を頼まれるというのは、良いことでもありますが、それは自分のスタイルや自分が何を撮りたいかが定まっていないという証拠でもあります。自分がこうと決めたら、それからブレないことが大事です。

8. ポジティブになる

ブログやオンラインアルバムなど、写真を公開したり共有したりする機会が増えると、それだけ写真に対してネガティブなコメントも聞くようになります。何かと他人を批判したがったり、ネガティブな言葉をぶつけたがったりする人というのはいるものです。そういう人の言葉をいちいち真に受けないようにしましょう。

9. 客観的になる

8と逆のことを言うようですが、作品に対する建設的な批評や批判はきちんと聞きましょう。作品に対する思い入れは一旦横に置いて、一歩引いて見てみましょう。客観的な目線で自分の作品を分析するのです。間違いや誤りに気付き、それを認めることができれば、そこから新たに学ぶことがあります。

10. 作品のメッセージは何か

あなたの写真とそれを見る人との出会いは、一期一会だと思ってください。写真の被写体が鳥でも、人物でも、山でも、スポーツでも、列車でも、昆虫でも、花でも、どんなものであれ、写真がメッセージを伝えるのです。自分が何を伝えたくてその写真を撮るのか?ということを考えられるようになると、写真はさらに良くなっていくと思います。

成功するクリエイターというのは、ジャンルは違っても同じ心構えなのでしょうね。カメラマンでなくても肝に命じておきたい心得です。

10 Ways to Improve Your Photography Without Buying Gear [Photo Focus]

sarahrae(原文/訳:的野裕子)