米国でAndroid携帯の存在感が増す、購入希望者はiPhoneに匹敵


 米調査会社のcomScoreは17日、携帯電話市場におけるAndroidの位置付けに関する調査レポートを発表した。米国内ではAndroid携帯が急速に受け入れられつつあり、iPhoneユーザーと利用者層が重なっているだけでなく、購入希望の意思においてもiPhoneに匹敵する存在になりつつあるとしている。

 米国におけるAndroidの認知度の向上は、米携帯キャリア大手Verizonの最新Android端末「Droid」の広告キャンペーンによるところが大きい。

 特に、3カ月以内にどのスマートフォンを購入したいか尋ねたところ、Verizon Droidは8%と高い数値を示し、他の端末と合わせてAndroid端末購入希望者は合計17%に上った。iPhoneの購入希望者は20%で、最も購入希望者の割合が高いのはビジネス利用で大きなシェアを持つBlackberryの51%だった。

 AndroidとiPhone利用者の特徴は、携帯コンテンツやインターネットサービスの利用の旺盛さだ。両端末の利用者は、他のスマートフォン利用者に比べて、携帯コンテンツ、メール、Webブラウジング、ソーシャルネットワーキング、インスタントメッセンジャー、アプリのどの分野の利用も上回っている。

 また、AndroidとiPhoneユーザーの利用方法も極めて似通っている。両者の相違点を見ると、メール利用者がiPhoneでは87%なのに対して、Androidでは63%と差が開いているが、ソーシャルネットワーキング利用者はiPhoneが58%、Androidが52%、インスタントメッセンジャーではAndroidが46%、iPhoneが43%となっている。

 いずれにせよ、AndroidとiPhoneユーザーは、利用方法が非常に似通っており、購入希望者数も接近していることから、Androidがスマートフォン市場に大きな影響を与えつつある様子が見てとれる結果となっている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/12/18 11:47