92歳が高速道路を逆走---本人の思い込み

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5日夜、福島県福島市内の東北自動車道下り線で、第2車線を逆走してきた軽ワゴン車との衝突を避けようとした乗用車が中央分離帯に衝突。運転していた32歳の女性が重傷を負う事故が起きた。警察は逆走車を運転していた92歳の男性を保護している。

福島県警・高速隊によると、事故が起きたのは5日の午後7時25分ごろ。これより約15分前の午後7時10分ごろ、福島市田中内(N37.43.54.7/E140.25.32.2)付近にある東北自動車道・福島西インターチェンジ(IC)付近の下り線を走行中の運転者から「郡山方面に向かって逆走している軽ワゴン車がいる」との通報が寄せられた。

軽ワゴン車は下り線側の第2車線(追越車線)を南進。福島市平石(E140.26.48.7 N37.40.58.9)付近で、この逆走車を避けようとした乗用車が中央分離帯などに衝突して中破。運転していた32歳の女性が鼻骨を折る重傷を負った。

クルマはその後も南進を続けたが、午後7時30分ごろに捜索中の高速隊パトカーが福島市小池(N37.39.40.2/E140.27.9.8)付近で発見。これを抑止し、近くの福島松川パーキングエリアに誘導。運転していた同市内に在住する92歳の男性を保護している。逆走距離は約12kmだった。

警察ではこの男性から自動車運転過失傷害などの容疑で事情を聞いているが、男性は高速道路を走行していることを認識しておらず、調べに対しては「帰宅するために国道を走行した」などと供述しているようだ。

《石田真一》

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