中日の球団マスコット「ドアラ」が、25日から1週間のオーバーホールに入ることが24日、分かった。選手顔負けの人気を誇るだけに満足に休養できず、体のあちこちにガタがきているという。昨年は12月26日から正月をはさんで9連勤の激務をこなしたが、今年は休養最優先。球団関係者は「忙しすぎてここ2年間、3連休以上の休みを取ったことがない。来季のために年内は休んでもらいます」と説明した。

 ドアラにとって体調管理は死活問題だ。7回裏終了時に一塁側ファウルグラウンドで月面宙返りを試みるのが、ナゴヤドームの名物の1つ。ただ跳べばいいわけでなく、正否が勝敗に直結すると言われている。今季主催した72試合のうち、宙返りを試みたのは69回で、成功は49回。主催試合のトータル42勝29敗1分とほぼ一致しており、信ぴょう性は高い。巨人に12ゲーム差の2位に終わったチームのためにも、宙返りの成功率を上げ、より多くの勝利を呼び込む必要がある。

 年明けから自主トレを再開し、V奪回がテーマとなる10年に備える。今季は開幕が昨年より1週間早く3月26日となるため、急ピッチで調整を進める予定。ドアラは「とりあえずゆっくり休んで、来季に向けて体をつくっていきたい」と神妙な顔?

 で話した。中日の売りは浅尾-岩瀬の必勝リレーだが、その前を締めるのがドアラの宙返り。くれぐれも食べ過ぎ、飲み過ぎで体調を崩したりしないように…。【村野

 森】

 [2009年12月25日10時26分

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