GPSデータロガーは面白いので使ってみるべき


GPSデータロガー GT-730FL-S。これだけ持っていればすぐ記録できる

 デジタルカメラ用の撮影記録などに使えるポータブルGPS機器に興味があり、使ってみたかったが、大枚をはたいてまで導入するほどの必要性がなく使わずじまいだった。そんなとき、いつもの(?)秋月電子で見つけたのが、4000円のGPSデータロガー「GT-730FL-S」だ。

 秋月電子で扱っているGPSユニットは数種類あり、これが最新モデルのよう。従来のものはバッテリーを内蔵していなかったり、単体でのロガー機能がなかったりしたが、この機種で記録と電源が揃い、これだけ持っていればOKになった。

 わかりやすいマニュアルなどはなく、少し手間取ったものの、付属のCD-ROMからソフトウェアをインストールしてなんとか使用を開始できた。

 付属のCD-ROMには、Googleマップ上に軌跡を表示させるなどの機能がある「Phototrackr」と「SportsTracks」が収録されており、パソコンにGPSロガーを接続して読み込めば移動記録を表示できる。デジタルカメラで撮った写真についても、そのソフトウェアから、時間に関連付けて撮影地点を記録できる。

 実際に「Phototrackr」で記録を表示してみると……ビルの谷間ではうまく記録できていない。最初に秋葉原を巡回してみたが、記録の上では浅草橋や岩本町までワープしまくるという結果になってしまった。

 そこで、遠出した際に列車の窓において記録をとってみた。山の中ではあるものの、ビルなどがないためGPSの電波受信はほぼ良好な状態が続く。山深いところでは一部で場所を見失うものの、そのときの位置と移動速度が記録できる。速度が記録できるので、“乗り鉄”が列車の速度記録に活用することもできるだろう。

 また、この「Phototrackr」の名前のとおり写真との関連も簡単だ。メモリーカードを入れて写真管理から読み込むと、GPS情報を画像ファイルに付加してくれる。

 行った場所の記録や撮影場所が記録されるのは思いのほか便利。このGPSでは本体のボタンを押した場所を記録する機能もあり、便利なGPSロガーとして楽しめそうである。

ストラップも付属するので、これを買えばすぐに行動記録がスタートする記録中は青いLEDが点滅する。ボタンを押すと、押した位置を記録する機能もある
「Phototrackr」でGPSデータロガーから記録を吸い出したところ。5秒置きに記録して、そのデータの場所と移動速度などが表示される写真と移動記録を付け合せると、写真と撮影した場所が表示できる
写真をダブルクリックすると、写真が大きく表示されその場所がGoogleマップから表示されるもうひとつの付属ソフト「SportsTracks」。トレーニング記録などができる

 

製品名製造元購入価格
GPSデータロガー GT-730FL-S秋月電子4000円

 

(江須田)

2009/12/22 06:00