TwitterやFacebookからの被リンクは特別扱い?

「人気があり多くのユーザーが利用しているソーシャルメディアサイトの代表格である、TwitterFacobookからのリンクは評価が高いのか」というウェブマスターからの質問にGoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏がビデオで回答しました。

How do you rate links from sites like Twitter and Facebook?

“リンクは平等に取り扱っているよ。

まず僕たちはリンクの数だけじゃなくて、リンク元のページに基づいてどのくらいそのリンクに価値があるかも見ているんだ。

.govだろうが.eduだろうが関係ない。
これはTwitterやFacebookにも当てはまるよ。

注意点として次のようなことがある。

FaceBookのプロファイルページは他のユーザーに公開されていないなら、Googleもアクセスできないからそのページを取得しないよ(※鈴木補足:したがってリンクを発見することもない)。
でも公開されていればリンクとしてたどり、PageRankを流す。

Twitterのリンクにはたいていnofollowが付いている(※鈴木補足:したがってPageRankを上げる効力はない)。
スパムを防ぐためだろうね。

まとめると、TwitterだろうがFacebookだろうが、.govドメインのサイトだろうが.eduドメインのサイトだろうが、それだけで自動的に評価することはないね。
すべて同じように処理するんだ。
ただし非公開状態やnofollowなど、サイトやプラットフォームごとの違いには留意しておいたほがいいよ。”

これまでMatt Cutts氏が言ってきたことと何も変わりません。

ドメイン名やサイトのタイプ、それだけで特別扱いはしないということです。

.govドメインや.eduドメインのサイトからのリンクが一般的に評価が高いとされるのは、ドメイン名がそうだからではなくて、そういうドメインのサイトには有益な情報があるため多くの人々がリンクを張るから、結果としてオーソリティ度が高まるのというのがいちばんの理由です。

TwitterやFacabookも同じですね。
みんなが利用する価値のあるサイトだからこそ評価が高くなり、これらのサイトからのリンクの価値が上がるわけです。

もっとも状況によってはPageRankを渡さないので順位を上げるのには貢献しませんけどね。

でも間接的にアクセスを集める効果はあります。
たとえば昨日エントリした『GoogleのTwitterリアルタイム検索の順位はフォロワー数で決まる 』という記事は、たくさんの方がTwitterに流してくれました。

backtweetsの検索結果

最近は、Twitter経由でのアクセスも参照元としてカウントできるほどまでに増えてきました。
Twitterで知って、自分のサイトで紹介しつつリンクを張ってくれる方もいるでしょう。

リンクはもともと検索エンジンのためではなく、人間のためのものですよね。
興味のあるユーザーを運んでくれるリンクがいちばん価値があるのです。

今年は、PageRankだけにこだわらないリンクビルディングができるように励みましょう。