月刊Voice2月号の「大討論会 デフレ地獄脱出への処方箋」が面白いので簡単に紹介。
まあこの手の座談会というのは取り合わせの妙を楽しませようと妙なのが混じるのだけど
今回も菊池英博という「消費税をゼロにして国債ばんばん刷って公共事業しろ」という
トンデモ(これでも一応学者らしいが…)が参加している。
財政政策自体は日本のような先進国においては効果が無いし、世界的に見てもいまどき
そんな論文はないとする飯田泰之氏に対し、菊池氏はこう食い下がる。
「経済というのは結果です、私はビジネスマン出身だからそう断言できる。結果が
よければいいのです。したがって、歴史に学ぶことが一番大切です」
こいつは歴史は見えても90年代は記憶に無いらしい。ぼけてるのかな。
この老人に対する飯田氏の返答は実に模範的なので、若手なら記憶しておいて損はない。
「私がというよりも、専門家のなかではかなり共有されている理解かと
思います。財政の主な役割は、公共財の供給や再分配ツールに転換させる
必要がある。現在の日本にひきつけるならば、貧困問題への対応や規制改革
にともなう激変緩和に使うべきもので、景気浮揚に割り当ててはいけないと
思います」
多少の違いはあれど、こういう方向性についてのコンセンサスはとっくに成立している
わけだ。
「内国債だから破綻しない」なんて珍論を言うのは脳が凝り固まった老人か、
“商売繁盛”的なお札をバカに売りつけたいブルーオーシャン戦略家だけなので、
若者は無視しておいて構わない。
まあこの手の座談会というのは取り合わせの妙を楽しませようと妙なのが混じるのだけど
今回も菊池英博という「消費税をゼロにして国債ばんばん刷って公共事業しろ」という
トンデモ(これでも一応学者らしいが…)が参加している。
財政政策自体は日本のような先進国においては効果が無いし、世界的に見てもいまどき
そんな論文はないとする飯田泰之氏に対し、菊池氏はこう食い下がる。
「経済というのは結果です、私はビジネスマン出身だからそう断言できる。結果が
よければいいのです。したがって、歴史に学ぶことが一番大切です」
こいつは歴史は見えても90年代は記憶に無いらしい。ぼけてるのかな。
この老人に対する飯田氏の返答は実に模範的なので、若手なら記憶しておいて損はない。
「私がというよりも、専門家のなかではかなり共有されている理解かと
思います。財政の主な役割は、公共財の供給や再分配ツールに転換させる
必要がある。現在の日本にひきつけるならば、貧困問題への対応や規制改革
にともなう激変緩和に使うべきもので、景気浮揚に割り当ててはいけないと
思います」
多少の違いはあれど、こういう方向性についてのコンセンサスはとっくに成立している
わけだ。
「内国債だから破綻しない」なんて珍論を言うのは脳が凝り固まった老人か、
“商売繁盛”的なお札をバカに売りつけたいブルーオーシャン戦略家だけなので、
若者は無視しておいて構わない。
不動産動向を考えながら昨日のブログ書いてて「土地が下がるって言っても貨幣が土地の下落の割合よりも下がれば、土地の価格自体は上がるよなあ~」と考えてたけど。
株にしろ土地にしろ貨幣にしろ賃金にしろ、価値というものは「何かが上がれば何かが下がる」、本来はいわば偏差値みたいなものだから、「全部が上がる」「全体がよくなる」ってありえない。
ありえないことを有り得るように言う人たちも信じる人たちも、そんな手品があると信じたってことで、もう実はもっと大切なものを奪うつもりの悪魔と取引しているんだよね。
そういえば某品格・反拝金主義・反市場原理主義・大新聞様が、よく「80年代と比べて日本は貧しくなった。」みたいな内容を連発して、暗に構造改革を否定しまくっていた記憶があります。
「90年代の存在は?」という疑問は小学生でも持つと思いますけど・・マスコミパワー強し。「マスコミが触れなければ、存在しないに等しい!」とでも言いますか、気に入らない現実は無かった事にできちゃうスゴサ・・。
普通に考えればわかることだと思います。
菊池さんとイメージがダブる、最近人気急上昇で信者が増殖している
三橋さんのことを書くと、内国債だから破産しないという理屈は、
最悪ハイパーインフレが起きてでも日銀が買い支えれば、破綻じゃない
というものです。
定義上は破綻ではありませんが、そんなの実質的な破綻と同じです。
三橋さんの本は結構勉強になりますが、全部を信じると危険ですね。
国家のバランスシートの資産の部に国民の金融資産を入れるなど、
それはちょっと違うだろという部分も多いです。
大口の買い手である邦銀は別に国債を買う義務は無いから価値が暴落すれば手放す、それだけのことでしょう。
文系で三菱商事、理系で東芝が一位となりました。
文系では総合商社、理系では大手メーカーの人気が際立つ結果となったようです。
今の学生は、終身雇用を望む率が過去最高で堅実に会社選びをしているように感じられます。
三菱商事は最大の総合商社で納得の一位でしょうし、メーカーの中でも自動車がランキングを下げ、原発や太陽光などエネルギーを担う東芝や日立製作所、シャープなどがランキングを上げたようです。
東芝は初の一位獲得だそうです。
どちらも伝統ある財閥系が一位となりました。
城さんはこの結果をどう思われますか?
ぜひ、尊敬する城さんの意見を伺いたいです。
よろしくお願い致します。
今年のトレンドは“安定志向”ということだろう。東芝が一位っていうのは理解できないけど。
東芝の1位は確かによくわからないですが、なんとなく
・事業がとにかく幅広い(エネルギー・テレビ・PC・家電・半導体・・・)
・ソニー等と違い正社員のリストラの噂話を聴かない(私が知らないだけだったらすみません)
というところで草食的理系男子に幅広くポイントを稼いだ結果のような気がしますね。
「数年後はどうなってるかわからないけどね~」というのは彼らにとって耳が痛くなる話かもしれませんね。
過去の自分も含め学生って「現実を見る」ことが苦手なので・・・(なにかと「自分だけは大丈夫」と心の中で思っている。現実を見ないと、明確な理想への道筋は見出せないのに・・・)
数年前までは脱原発が世界のトレンドで、大学でも原子力関係の学科や研究科はどこも不人気で定員割れだったんですから、まさに人間万事塞翁が馬。インフラ需要は日本じゃなくて新興国で伸びるのですから、これからこういう会社に行く人たちは40年前の家電メーカーの企業戦士と同じような人生になるかも。
しかし一口に理系といっても、プラント建設やってる会社が(最近流行中の)情報系や環境系の学科の卒業生を技術者の卵として採用しますかね?大学は常に世の中から取り残される存在です。
時期経団連会長も東芝に内定したようです。
現在経団連は自民党寄りだった事もあり民主党に近い労組会長がパナソニック出身者という理由で大方の予想ではパナソニックだったようですが、それを裏切る結果となりました。
城さんは電機出身ですから、業界の事はよくご存じだと思いますが、この結果についてどう思われますか?
ランキングも自動車以上の人気となったようですが、日本の大手電機メーカーに未来はあるのでしょうか?
大手企業や官公庁が特に将来性に満ちているというわけではないにせよ、
中小企業の落ち込みはさらにひどいのでそれはそれでほぼ合理的な選択に思える。
結果として大手企業や官公庁に入れなかった落ちこぼればかりが中小企業へ行くから、
そっちのほうはどんどんガラが悪くなってくる。彼らは頭が悪いというより意識が低い。
いくら官公庁や大手企業を批判しても、中小企業は弱体かつ違法の常習犯でどうにもならない。
「これからは中小企業の時代です」、そんな物言いは全然信じられない。
レールに沿っているうちはいいが、レールから外れるとなかなか這い上がれない。
緊急総合対策だの子供手当てだのをやっても、レールの上に乗った人々にしか恩恵が来ない。
レールから外れた人をどうやって支援していくかが、今後の政府のあるべき政策と思う。
自分などはパラサイトできる親元が無かったら硫化水素自殺してたかもしれない人間だ。