スクエニ、PS3「ファイナルファンタジーXIII」

渋谷で発売記念カウントダウンイベントを開催
和田社長や特別ゲストを迎え、華やかに発売


12月17日 発売

価格:9,240円

CEROレーティング:B(12歳以上対象)



 株式会社スクウェア・エニックスは、プレイステーション 3用RPG「ファイナルファンタジーXIII(FFXIII)」の発売日である12月17日に、東京・渋谷の「SHIBUYA TSUTAYA」にて、発売記念カウントダウンイベントを開催した。

 このイベントは、「FFXIII」の販売が開始される当日の朝7時に、ゲストを迎えて一般のファンと一緒にカウントダウンをするというもの。ゲストには、同社代表取締役社長の和田洋一氏と本作のプロデューサーの北瀬佳範氏、そして本作の主題歌を歌う菅原紗由理さん、タレントの優木まおみさん、モーニング娘。の高橋愛さん、スピードワゴンの小沢一敬さんが登場した。

生演奏をバックに主題歌を歌う菅原紗由理さん

 イベントは販売開始の25分前、6時35分から始まった。オープニングに登場したのは菅原さん。キーボードと弦楽器による生演奏をバックに主題歌「君がいるから」を歌い、ファンから大きな拍手を浴びた。


朝7時という早い時間にもかかわらず登場したスクウェア・エニックスの和田代表取締役社長

 続いて和田氏が登場し、挨拶を行なった。冒頭で「私も先週まではテロリストと戦っておりましたけれども、今週は優しい気持ちになって世界を救おうと思います」と、先週発売された「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2」を引き合いに出して軽く笑いをとり、「初期の出荷で180万本、PS3とともにどんどん成長していって、200(万本)の大台に乗せていきたいと思っております」と出荷本数などについて語った。

 「今回の『FFXIII』はいつもと同じように、非常に美しいストーリー、美しい世界の中でゲームを楽しんでいくものになっています。新しいハードで出たということで、私も何十時間か遊んでいますけど、彼ら(開発陣)が作った1つの世界が中にあります。作業めいたものはほとんどないです。バトルは非常におもしろいんですけど、あんまりやらなくてはいけないものはなくてですね、じっくり雰囲気に浸って欲しいですね。完全に中に1つの世界ができあがっていますから。ふっと振り返ると遠くの方に海が見えたり、ぱっと見上げると飛空挺が飛んでいたり……ほんとに(ゲームの)中の世界に住んで欲しいと思います。『FFXIII』は我々クリエイターが作った1つの世界です。早解きもいいんですけど、じっくりとその世界の中で住んでいただきたいと。何カ月もかけていただいていいと思います。他のゲームをやりながらですけどね。ぜひ楽しんでください。必ず皆さんのご期待にお応えできると思います」とゲームの出来映えに自信を伺わせた。


左から小沢一敬さん、優木まおみさん、高橋愛さん

 そしてゲストの高橋愛さん、優木まおみさん、小沢一敬さんが登場。優木さんは「小さい頃ゲームを買ってもらえなかったので、大人になってからゲームを始めて、この夏は『ドラクエ』をすごくやりまして、『FFXII』はやりましたけど最後までやれなかったくちなんですね。根性がなかった。『FF』は一応やったことはあります(笑)」というと、小沢さんに「一応やったことあるレベルの人がこういうところに来ちゃだめですよね(笑)」と突っ込まれていた。

 一方、芸能界きっての『FF』ファンという高橋さんは、「両親が大好きで、両親は『IV』からやっていたのですが、子供だった私はやらせてもらえなくて、『VII』からちょっとやらせてもらって、『VIII』を(本格的に)プレイさせてもらっていたんですよ。でも『VIII』はまだ(自分が)ちっちゃすぎて難しかったんです。なかなかクリアでいないでいたら『IX』が出て、その『IX』を1番最初にクリアしたんですよ。(シリーズの中では)『X』が1番好きです」と「FF」シリーズのプレイ歴を語った。

 小沢さんは、「僕らの世代は『I』からやってますから。いろいろ愚痴もあるんですよ。『III』ラストダンジョンはセーブポイントがないからしんどいとか、『II』のレベルの上げ方がしんどいとか。僕の若い頃は、就職希望先は神羅カンパニーでしたから」と昔からのファンらしいコメント。さらに「『FF』は他のゲームとかと比べると、言い方が正しいかちょっとわかりませんけど、ゲームじゃないと僕は思っているんですよ。映像が綺麗だから、じゃあ映画かっていうと、映画でもないんですよ。『ファイナルファンタジー』なんですよ」と小沢さんらしい(?)セリフで「FF」の魅力を紹介した。


さらに本作のプロデューサーである北瀬佳範氏(左から2番目)も登場

 ここでさらに北瀬プロデューサーが登場。「FFXIII」について、「前作から3年9カ月、開発期間でいえば5年以上かかっていまして、やっとここまでこぎつけたというか。開発に携わったスタッフも、この長い期間の中、1,000人近くなっていまして、その1,000人の結晶が本日リリースを迎えて嬉しく思っております」と発売を迎えた今の心境を語った。さらに、「『FF』シリーズは魅力的な世界観とキャラクターたちが織りなすドラマが1番の見所なんですけど、今回はPS3での発売ということで、キャラクターの表情とかがより細かく再現できるようなハードになっていますので、『FF』の魅力がより引き出せるような作品になっています。もちろんバトルシーンも、これまで以上に戦略的でありながら、スピーディーになっていますので、ゲームとしても楽しめる作品になっています」とゲームの魅力をアピールしていた。

 トークの後は、和田社長と菅原さんが再登場し、カウントダウンの準備。『FFXIII』にちなみ、13秒前から全員でカウントダウンを開始し、7時ちょうどに「スタート」のかけ声とともに販売が開始された。最初のお客は府中から来た男性で、前日の12時から並んでいたという。


ディスプレイに表示される数字に合わせ、全員でカウントダウン最後は「スタート」のかけ声とともに発売先頭に並んでいた男性に直接ゲームソフトを渡す和田社長
行列の先頭の方は前日の12時から並んでいたという朝6時の時点で150人以上の行列が形成されていたSHIBUYA TSUTAYAの店内も「FFXIII」一色に染められていた
レジカウンターの向こう側も「FFXIII」一色販売開始の7時の時点で行列の長さは350人

(2009年 12月 17日)

[Reported by 滝沢修]