今年8月に長野県の会社員近藤茂さん(55)が自作パソコンで円周率を小数点以下5兆桁まで計算することに成功しました。これは昨年フランスで記録された約2兆7千億桁を大幅に上回る記録です。
近藤さんのパソコンで使われた計算プログラムは、米国の大学院生Alexander J. Yeeさんが開発したものなんですが、Alexanderさんのサイトに近藤さんのパソコンのスペックが写真入りで紹介されていました。
プロセッサ
2 x Intel Xeon X5680 @ 3.33 GHz - (12 physical cores, 24 hyperthreaded)
メモリ
96 GB DDR3 @ 1066 MHz - (12 x 8 GB - 6 channels) - Samsung (M393B1K70BH1)
マザーボード
Asus Z8PE-D12
ハードディスク
1 TB SATA II (Boot drive) - Hitachi (HDS721010CLA332)
3 x 2 TB SATA II (Store Pi Output) - Seagate (ST32000542AS)
16 x 2 TB SATA II (Computation) - Seagate (ST32000641AS)
Raidコントローラ
2 x LSI MegaRaid SAS 9260-8i
オペレーティングシステム
Windows Server 2008 R2 Enterprise x64
とのことです。
このシステムを構築するために150万円、そして稼働させるために電気代が月2万円もかかったそうです。
主計算は近藤さんのデスクトップで90日かかった。検証計算は2つの別々のコンピュータで行われた。
この計算には膨大な量のメモリを必要とする。
- 約22TB*の容量が計算を実行するのに必要だった。
- 更に3.8TBの容量が10進数と16進数の圧縮されたデータを格納するのに必要だった。
この桁を非圧縮のASCIIテキストファイルで格納する場合、10進数と16進数のデータの合計容量は8.32TBとなる。
...凄い。
90日間、物凄く停電が怖かったことと思います。僕なんかからすると、ここまでして円周率を5兆桁計算する理由からまずわかりませんけれど、近藤さんの情熱に、物凄く感動しました。
近藤さんによると
「使ったのは全性能の6割。来春には10兆けたに挑みたい」
のだそう。
凄すぎ。近藤さんエッジ効きすぎマジパネェっす。応援しています!
[スポニチ 、 y-cruncher - A Multi-Threaded Pi-Program]
(鉄太郎)