福祉国家スウェーデンの惨状

たまたま出合った「凋落した福祉国家スウェーデンの惨状」によると、高福祉国家と謳われたスウェーデンが、今、非常な困難に直面しているらしい。原因は不況による税収の減少とEU加盟金上納が重なり、高福祉を維持出来なくなった。その対策として、エーデル改革を実施しているが、それが更に福祉の崩壊を推し進めているようだ。
事態がこのようになると、一番の問題は家庭・家族の機能が失われてしまったことだと言う。国家が総ての面倒を見て呉れるので、子供は早くから家庭を離れ、結婚すれば夫婦共働きで高額の税金を払って来た。所が今や国家が税収が落ちたため十分な面倒を見れなくなってしまった。だが親の面倒をみるため家に帰るには、仕事を捨てねばならない。結局高福祉政策は家庭・家族の崩壊という大きな負の遺産を残して瓦解した。
我が国でも家庭・家族の崩壊が相当に進んでいるが、スウェーデンの例を他山の石として家庭・家族の崩壊を食い止めなければならない。