アリバイ作りにも使えちゃったり?
マサチューセッツ工科大学(MIT)とAdobe Systemsとの産学協同で進められている研究プロジェクトなのですが、過去に撮影された写真を、これからデジタルカメラで撮影する写真とドンピシャのアングルで重ね合わせられるガイドソフトが開発中ですよ。
単純な写真の合成ならば、だれでもソフトウェアを使って簡単にできる時代になりましたが、たとえ昔の撮影写真と同じ現場を訪れているとしても、その写真がピッタリと重なる写真を改めて撮って組み合わせるのは、かなり至難の技だったりもします。カメラを構える場所もレンズを向ける方向もズームのレベルも、どれを取ってもマチマチですからね。
しかしながら、視覚定位などに用いられる「Visual Homing」技術を使った新開発のソフトウェアだと、ファインダーをのぞきつつ、どのポイントなら完全に昔の写真と合わさる撮影が可能かを確かめられるようになっており、ズームなどの設定もガイダンスに沿って調整するだけで完了。まるでこの瞬間に撮影したのかってマッチングで、見事に昔のショットが重なって出てくるそうですよ。
まだ現在はPC上で稼動するソフトウェアとなっており、デジカメを構えながら、PCから送られてくる設定ガイドにマニュアル操作で合わせていく必要がありますが、将来的にはデジカメに標準搭載可能になるみたいです。AR(拡張現実)で面白い撮影のスポットを巡りつつ、ドッキリ写真が撮れたりしたら楽しいでしょうね!
Christina Bonnington(原文/湯木進悟)