最近台頭してきているフラッシュメモリSSD!
なんかやたら高いけれど、どんなものなんだろう、と思っている方いらしゃいませんか。
アメリカにもそんな疑問を持った方がいたみたいで米Lifehackerにこんなメールが届いたそうですよ。
親愛なるLifehacker殿
私は今、MacBook Pro とSSD(Solid State Drive)を購入することを検討しています。SSDにすると、200ドル程度余計にかかりますが、それだけの価値があるでしょうか?
ドライブを決めかねている者より
それに対する米Lifehackerの返答がとても丁寧なので、SSD購入を検討している人は参考にしてみてください。
ドライブを決めかねている方へ
SSD は本当にすばらしいドライブです。
しかし、コストが高いこと、容量が少ないことなどデメリットもあります。ですので、「価値があるのか」という質問には、SSDによって、どのような性能が向上するのかを説明する必要があります。
SSDとは
従来のハードディスクにはモーターやアームといった可動部分があります。一方SSDは、USBメモリと同じく、マイクロチップを用いているので、可動部分がなく、静かで、耐久性があり、高速です。
高速だということはとても大きな特徴です。
始めに回転する必要がないので、読み込みだけではなく起動時間も短縮できます。また、シーク時間(ハードディスクにおいて、記憶ヘッドが目的の読み出し位置に到達するまでの所要時間)もないためディスクのどこに保存しても読み込み速度は変化しません。加えて電気を使わないのでラップトップ型のPCではバッテリーを長持ちさせることに貢献します。
これらは本当にすばらしい特徴ですが、すべての人にとって価値があるという訳ではありません。
どのような人にSSDが必要か
たとえば、SSDの読み込みが速いという特徴は、パソコンの起動時とアプリケーションの起動時に実感することができます。
もしあなたが、一度に沢山のアプリケーションを起動したり、Adobe Photoshopなど起動に時間がかかるアプリケーションを使うなら、SSDは便利です。また、あなたが、マルチブート(1台のPCに複数のOSを入れること)していて、何度もPCを起動する必要がある人なら、PCの起動時間を速くするSSDがあれば時間を節約できます。
しかし、PCをウェブメールや書類作成にしか使っていないようでしたら、あまりSSDの便利さを感じることはできません。ウェブサイトの読み込み速度は全く変化しないので、ブラウザと1、2個のアプリケーションを開くだけだったら、SSDはおそらく必要ないでしょう。
容量と値段
また、SSDを買おうということになった際にもう1つ検討するべきことがあります。容量と値段です。
私のSSDは80GBで200ドルもしました。
もしあなたが音楽データや動画などのファイルも保存したいなら80GBでは足りず、もっと払う必要があるでしょう。デスクトップPCだったら、OSとアプリケーションのみをSSDに保存して、その他のファイルは従来のHDに保存するのがおすすめです。
しかし多くのラップトップ型PCにはハードディスク1つ分の場所しかないので、この方法は難しいでしょう。あなたはラップトップPCをくり貫いて改造するか、すべてのファイルをサポートするだけの高額なSSDを購入するかしないといけません。
これらがSSDを購入する際に検討すべき事柄です。
個人的な体験になりますが、私は今年の始めにSSDを購入しました。これは今まで行ったアップグレードの中で1番満足すべきものでした。そもそも私はウェブアプリではなく、アプリケーションを沢山使うタイプ(つまり、GmailではなくPCメールを使うし、GrooveSharkではなくiTunesを使うというようなこと)ですし、デュアルブートをしているので何度もPCを起動します。
PCを起動した際には、たいてい10個程度のアプリケーションを同時に起動するのですが、これらが全て、5〜10秒で行えるようになったのはとても便利です。
一方、私の弟はウェブアプリでほとんどの事を行っています。
彼はGoogle ChromeとiTunesしか使わないし、PCも1週間以上つけっ放しで再起動することがありません。だから私の弟にとってはSSDはお金の無駄遣いです。つまり、SSDが価値があるかどうかは、あなたの使い方次第です。
追伸:SSDを購入すると決めた際にはラップトップPCの改造の仕方のページとSSDフル活用法を紹介しているページを参考にしてみてください。
これらの情報があなたにとって有益だと嬉しいです。
Lifehackerより
SSD検討のポイントが分かりましたー。ありがとうございます。
文中の、ラップトップPCの改造の仕方のページ(こちらは英語)とSSDフル活用法(こちらは日本語)を紹介しているページが気になる方は、アクセスしてみてください。
Whitson Gordon(原文/mio)