【9月7日 AFP】米国は2008年、世界全体の通常兵器輸出契約額の7割を占め、すでに世界最大の武器供給国としての立場をますます拡大している。6日の米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)が報じた。

 同紙が引用した米議会調査局の報告書によると、08年に米国が他国政府と交わした武器輸出契約額は、世界全体の68.4%にあたる378億ドル(約3兆5000億円)に上った。米国自体の前年の契約額、254億ドル(約2兆3700億円)からも著しく増加した。

 米国に続く2位はイタリアだが、37億ドル(約3400億円)で米国とは桁違いの差がつき、3位ロシアの契約額も前年の108億ドル(約1兆60億円)から大きく落ち込んだ35億ドル(約3260億円)だった。

 世界全体の08年の契約額は552億ドル(約5兆1500億円)で、前年比では7.6%減、05年以降では最低だったが、全体の減少傾向に反して米国だけは著しい伸びをみせた。(c)AFP