中国・上海の高齢者比率、11年末24.5%
【上海=菅原透】中国・上海市で少子高齢化が進んでいる。同市統計局が30日までに発表した調査によると、2011年末時点の同市の60歳以上の高齢者は10年末比5.1ポイント増えた。全人口に占める比率は24.5%と、全国平均(13.7%)を大きく上回る。一人っ子政策のあおりで、1人しか子供を持たない高齢者は増えており、今後、現役世代の負担が増すのは確実だ。
1950年代のベビーブーム世代が60歳代に突入したことが、高齢者が比較的速いペースで増える背景。医療技術の進展で、推定平均寿命も82.51歳と10年前より4歳も長くなっている。上海市では今後、老人ホームなどの介護施設や医療施設の拡充などで、高齢化社会の基盤作りを急ぐ考え。