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2012/3/22 23:59 · ニュースコメント

FCC Plans New Rules on Satellite Airwaves
日本衛星通信とにゃんこを守る会会長としてはイマイチなFCCの計画。9割は遊び、つまりおもちゃユースのモバイルブロードバンドと、大災害時の最後の命綱となりうる衛星通信を等価で入れ替えちゃうのは、どうも、単に金儲けに走る事業者におもねっているようにしか思えない。そりゃ衛星通信は本当に儲からないですよ。ごく一部のグローバル衛星通信事業者を除けばびっくりするほどもうからないらしい。単純に資本主義的判断をしてしまえば、そりゃ、衛星通信用のバンドなんて、モバイルブロードバンド用に転換してしまった方がいい、となるのは仕方がないのですが、そういう短絡的な資本主義的判断をしてしまわないようにコントロールするのが規制当局の役目のはずなんですよね。トラフィックが増えて大変だからと泣きつかれてほいほいと他の無線サービスを止めて割り当ててあげるようなやり方はよろしくない。特に、放送系と衛星系は慎重に判断すべきで、一度の判断で広域のセキュリティに大きな影響を与えることになります。儲からない衛星事業に事業者が音を上げるなら、衛星事業を国が買い上げて、国の責任で運営する、くらいのことをやってもいいと思うんです。というか、「万一に備える」が最大の運用目的と考えるなら、消防車や救急車と同じだよね、とか思うんですよね。
災害に強いと導入相次ぐ PHS、非常時に繋がるのはなぜか?
「PHSはマイクロセル」という呪文だけでは、PHSの強さは正確には表現できてないと私は思っています。それを言ったら、3Gなどでもセル半径を小さくすりゃいいじゃん、ってことになってしまうんですよね。そうではなくて、PHSは、意図的にセル半径を小さくする必要なく、システムを構成する基地局と端末の自律的な分散動作によって、「基地局が密集すると見かけ上セル半径が小さくなるように自動的に移行する」という特性があります。これは、基地局の密集だけでなく、トラフィックの密集でも同じ。もちろん、十分な数の基地局がまんべんなく配備されていることが前提ではありますが、トラフィックが密集してくると、勝手にセル半径が小さくなったような動作(というか構成)になってしまうんですよね、PHSは。なので、平時は何も考えずに適当に基地局を密集してばらまけばよい、たいていの場合はその中で最もカバー効率の良い基地局がトラフィックを吸ってくれる。非常時などでトラフィックが一気に膨れ上がると、普段は全く動いていない基地局にも自動的にトラフィックが分散することでセルがマイクロ化するんです。これは、反射や干渉の影響で飛び地的に電波が届いてしまうようなところでも同じ。端末自身と基地局自身が随時「現実の電波」を測定し単に「今最も良い相手を選ぶ」ということをバカ正直にやるだけで、セルの形状や地形などとは無関係に、勝手にどんどん分散して異常なほど小さいセル半径(というか枝状セル形状やヒョウ柄のようなセル形状さえ)を実現してしまいます。その機能と引き換えに移動の弱さ(毎回測定するのでハンドオーバに時間がかかる)などを甘受せざるを得ないわけですが、これこそがPHSの強さ。衛星は力技での災害対策ですが、PHSは集団としての強さによる耐災害性を持っていると言えます。

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2012/3/22 23:59 · ニュースコメント · 1 comment
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