仕事・就活で英語が必要になってしまったら?

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 これまで「英語は使えなくても大丈夫。実際使うのは海外旅行のときだけだし…」なんて思っていた人は少なくないと思います。しかし、いまや多くの企業で海外進出が検討され、ファーストリテイリングや楽天が英語の社内公用語を打ち出すなど、ビジネスパーソンとして“英語必須”の波を避けることはできなくなりましたし、就活生にも英語力が求められるようになってきました。
 現在、英語力を測る基準といえば「TOEIC」の得点ですが、受けても受けてもなかなか点数は上がってこないもの。問題集を買ったはいいが、解き進めるにつれて難問が飛び出していき、英語に対して苦手意識が増してしまった…なんてこともあるのではないでしょうか。
 『社会人のためのやり直し英語バイブル』(あさ出版/刊)の著者、鹿野晴夫さんは社会人になってからの英語学習が失敗に終わる理由として「学生時代と同じように勉強しようとしているからだ」と述べます。
 鹿野さんはまず中学英語の基礎を簡単に復習し、本書に掲載されている英語トレーニングを実践することで、TOEIC650点は突破できるといいます。650点は、英検2級と準一級の中間で、この650点の壁を越えられる人はそう多くはありません。
 本書で書かれている方法は、問題集・単語集・文法書をひたすら暗記するのではなく、日本語訳や音声CDを上手に活用して、語彙・文法力や瞬時に英文の意味を理解する直読直解力を伸ばす方法で、大手企業の研修でも多数紹介されている方法です。
ここでは、その英語トレーニング3つのコツをご紹介します。
コツその1■音を絵にする
 TOEICは、200問のうちリスニングが半分の100問のテストです。そして、リスニングでは、音を聞いて日本語に訳さずに理解することが必要です。例えば「apple」と聞いたときに、「りんご」と訳すのではなく、果物の絵を思い浮かべることができなくてはなりません。
 そこで、まずは日本語訳を読んで、頭に「絵」を浮かべ、音声CDを聞いて、英語の「音」を真似るようにするのです。そうすると「訳→絵→音」という流れができます。これで「絵」と「音」の結びつきが生まれ、英語の「音」を聞くと、頭に「絵」が浮かぶようになるのです。
コツその2■表現をリズムにする
 「りんご」のように単純な絵であれば理解しやすいですし、自分で話すこともできそうですが、「りんごはこの店で買えるよ」と言いたい場合どうでしょうか。これを相手に正しく伝えるためには、正しい文を作らなければいけませんね。TOEICでも、200問のうち文法・語彙の問題が52問です。
 そのコツは「表現をリズムにする」こと。
 普通のネイティブスピーカーは自分たちが話している言葉の文法を説明できません。なのに正しく話せるのは、“表現”を増やすことで文法を身につけてきたからです。例えば、「天気が良ければ、出かけるよ」という意味の英語を「I’ll leave tomorrow, weather permitting.」と言えるのは、分詞構文(a participial construction)という文法を知っているからではなく「weather permitting」という表現として、そのまま覚えてしまっているからなのです。
 先ほどの日本語なら、「You can get apples at this store.」という英文を、前半の「ユー・キャン・ゲット・アップルズ」から「りんごを買っている様子」を、後半の「ア(ト)・ディ(ス)・ストア」から「自分のすぐ近くにある店」をイメージし、リズムを覚えます。このリズムこそが表現なのです。「at this store」は「ア・ディ・ストア」という強弱リズムで覚えることで、聞き間違えない耳を作ることができます。
コツその3■スピードを映像にする
 ネイティブスピーカーの英語は速くてついていけない!と感じている人も多いはず。では、どうして速いと思うのでしょうか? また、200問中48問ある長文のリーディング問題を大量に読みこしてしまう人も多いはずです。
 どちらの理由も、処理スピードが追いついていないからです。ネイティブは大量のリズム(表現)を覚えているため、ほとんど直観的に直読直解ができてしまいます。彼らの頭の中では、リズム単位で場面が浮かび、スピードが上がると映画のように映像化しているのです。
上記の2つのコツを通して「表現→リズム」ができる表現を増やしていきながら、英文を聞く際はリズムの単位で理解し、黙読する際には脳にストックされたリズムで英文を自然に区切るようにして理解していくことがポイントです。
 例えばTOEICで600点を突破するためには、1分間に150語以上で読めれば充分ですが、そこに辿り着くためには、これまでの学校英語の続きという意識で勉強するのではなく、3つのコツでスポーツ感覚のトレーニングをすることが、実は近道なのです。
 本書は、忙しくても、そして英語が苦手な人でも英語を習得できる方法を懇切丁寧に教えてくれます。この方法で、実際にスコアアップした社会人の体験談も多数掲載されていて、自分にも出来る!と思える本です。英語が苦手な人はまず1つ目のコツから実践してみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)


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