新年度を控える2月3月は引越しのシーズン。引越しを何度か経験したことがある人なら手慣れたものだろうが、新社会人や学生などにとってはやはり不安の多い作業だ。
今回はそんな引越しに伴う作業のなかでも、特に・近隣住宅へのあいさつ・についてスポットをあててご紹介したい。まずは読売新聞の運営する「発言小町」の投稿を見てほしい。
「賃貸マンションへ引越し、ご近所に挨拶いきますか?」という質問に対して、ほとんどの回答者が「行った方が良い」と答えているなか、「都心のマンションなら挨拶なしが一般的かも」との投稿も寄せられていた。
都心だからという理由はちょっと寂しい気もするが、実際にそういった考えを持つ人も多い。しかしお隣さんとは、今後の生活のなかで顔を合わせることもあるはずだし、やはりあいさつはしておいたほうがいい気もする。あまり気張らずに、あいさつをできる方法はないものだろうか。
このへんを探るべく、引越しのプロでもあるアート引越センターにお話を伺った。お答えいただいたのは広報宣伝部係長・森岡さん。
なるほど、あいさつをされる側もコミュニケーションを避けるケースがあるのはたしかにちょっとサミシイ話。ちなみに、これは引越しの物音に対するあいさつだが、引越してきた旨を伝える際の挨拶についてもアドバイスいただいた。
まずは持参すべき手土産について聞いてみると、
高価なものはかえって相手に気を使わせるケースもある。その辺のさじ加減はしっかりと考えたいものだ。
いざ手土産もマナーもばっちり!とはいっても、会ったこともない人の家のドアをピンポンするのはやっぱり勇気がいるもの。特に女性の場合、お隣さんが男性の場合はためらわれる、という人もいるはず。なにかいい裏技はないものだろうか?
森岡さんは「どうしてもと言うなら」と前置きをして、アドバイスしてくれた。
たしかに、引越し会社の方に付き合ってもらうことができれば、スムーズに騒音を詫びる事もできる上、心細さも緩和して一石二鳥。ただし、森岡さんのおっしゃる通り、そういったサービスがあるわけではないので、引越しを担当してくださった方とのコミュニケーションが大切となる。
希望と同時に不安も生まれる新天地での生活。今後の近所づきあいの不安を払拭するためにも、スムーズにあいさつを済ませておこう。