薄型テレビ「一家に1台」 普及率95%超す
11年度、ブラウン管は24%に低下
内閣府が17日発表した3月の消費動向調査によると、2011年度の薄型テレビ(液晶、プラズマなど)の一般世帯普及率は95.2%に達し、薄型テレビに関する調査を開始した2005年以降で過去最高となった。
昨年の家電エコポイント制度の終了や地上デジタル放送への完全移行を前にブラウン管テレビからの買い替えが急速に進んだ。11年度の普及率は前年度比7.3ポイント上昇。ブラウン管テレビの普及率は24.5%となり、同22.8ポイントの急低下となった。
ただ、急速に買い替えが進んだことで薄型テレビの普及は既に飽和状態に近い。第一生命経済研究所の新家義貴主席エコノミストは、薄型テレビの販売動向について「すぐに買い替えが始まるとも思えず、少なくとも1、2年は厳しい状況が続く」とみている。〔日経QUICKニュース〕