NTTドコモが2012年度のスマートフォン(高機能携帯電話)の販売計画で、前年度比約50%増の1300万台に設定したことが25日、分かった。携帯電話全体に占めるスマホの比率は約6割に達する。25日にはKDDIも全体の7割に相当する800万台のスマホ販売計画を発表。すでにスマホ比率が7割前後のソフトバンクモバイルを含めると、今年度の携帯電話市場でスマホの販売割合が初めて過半数に達する見通しだ。
ドコモは11年度の携帯電話販売台数約2100万台(11年11月時点見通し)のうち、スマホは約40%の850万台だった。12年度は高速データ通信サービス「Xi(クロッシィ)」の契約数を前年度比4倍の800万件に増やすほか、携帯端末向け放送「NOTTV(ノットティービー)」対応スマホを300万台販売する計画。これらの積み上げによって、携帯販売台数の合計は2200万~2300万台の見込みで、6割前後をスマホが占める見通しだ。
KDDIは昨年10月に発売した米アップルの人気スマホ「iPhone(アイフォーン)」が貢献。11年度の全体販売台数1369万台のうち、スマホは563万台と41%を占めた。12年度はアイフォーン効果が年間で期待できることから、全体では1180万台と減少する見込みだが、スマホは42%増の800万台に設定した。