NHK連続テレビ小説で放送中の「梅ちゃん先生」の舞台である東京・蒲田と、蒲田に乗り入れている京急線沿線が今、にぎわっている。
番組を見ていない方に改めてあらすじを解説すると、「梅ちゃん先生」は堀北真希演じる自分に自信がもてなかったヒロインが、復興高度経済成長の中で懸命に生きる人々の命を守るために医師となって診療所を開き、地域医療に生きていく姿を描いた作品だ。戦後復興期の東京・蒲田の人情あふれる下町の様子は、この作品の重要な背景となっている。
京浜急行電鉄、いわゆる京急線はドラマの舞台となった地域を盛り上げるべく、ラッピング電車を走らせることに。車両のドア横と窓下に番組のPRを施し、堀北真希のキュートな顔写真とともにサインを入れている。ドラマ放送終了の今年9月末まで運行し、おもに快特として、泉岳寺~三崎口間を1日約3~4往復する予定とのこと。
また蒲田の隣駅である梅屋敷駅は、“梅”つながりで駅名標の周囲に梅のロゴをちりばめ、番組ポスターをずらりと並べる。期間限定で駅メロディまでSMAPの歌う主題歌「さかさまの空」を採用するなど、まさに「梅ちゃん先生」一色だ。
■ラッピング電車や堀北真希のインタビュー、梅屋敷駅の様子は以下を参照
http://www9.nhk.or.jp/umechan/movie/player.html?v=0611&wmode=transparent
GWには、5月6日まで蒲田で開催される番組展を見に行くのもいい。番組紹介パネルや衣装、セットの一部再現を楽しめる。昔の懐かしい写真やミシンなどの日用品の展示をはじめ、今の大田区の観光スポットを紹介する「蒲田 いまと昔」展も同時開催されるのでチェックしたい。
http://www.city.ota.tokyo.jp/kanko/umechan_tokusyu/ima_mukashiten.html
蒲田以外にも、たとえば浅草・墨田エリアなど、5月22日にスカイツリーが開業することもあり、ますます注目の集まる東京の下町。昔ながらの温かみと懐かしさの薫るその空気を、この機会に味わってみては。