5月21日、日本各地で、太陽がリング状に欠けて見える「金環日食」が観測される。
国内では25年ぶりであり、首都圏近郊で金環食を見ることができるのは実に173年ぶりという、とても珍しい天文現象だ。しかも今回は日本の太平洋側の広い地域で観測できるということで、“一生に一度のチャンス”だと期待感が高まっている。
この金環日食を見逃さないようにするためには、まず日食グラスの用意が必要になる。
店頭や通販でも日食グラスは手軽に買えるが、金環日食をイベントとしてより楽しみたいと考えている方は、手づくりにチャレンジするのもアリだ。日食グラスの手づくりイベントは各地で随時開催されている。
このようなイベントに参加すると、つくり方をレクチャーしてもらえるだけでなく自分で材料をそろえる必要もない。また、みんなでワイワイと金環日食の話で盛り上がるのもとても楽しいものだろう。
ところで、黒い下敷きやサングラスで金環日食を観測しようと思っている方はいないだろうか。
日食グラスは太陽のまぶしさを抑えるだけでなく、有害な赤外線を防ぐ役割もかねているが、黒い下敷きやサングラスはただ光を抑えるだけで、目に有害な赤外線も通してしまう。知らないうちに網膜を傷めて視覚障害を起こしてしまう危険もあるため、代用は絶対にやめておいてほしい。
まだ用意していないという方も、代用品で済まそうなんて考えていた方も、今週末は、友達や家族と一緒に手づくり日食グラスに挑戦して、金環日食をより楽しんでみては。