真っ青なロブスターを捕獲、200万匹に1匹の変異 カナダ

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真っ青なロブスター=Bobby Stoddard氏提供

真っ青なロブスター=Bobby Stoddard氏提供

(CNN)  カナダ東部で鮮やかな青色をしたロブスターが網にかかり、見る人を驚かせている。専門家によると200万匹に1匹しか見られない現象だという。

東部ノバスコシア州でロブスター漁を営む船長のボビー・スタダードさん(51)によると、青いロブスターは5月初旬、スタダードさんの船が引き揚げた網にかかった。一緒に水揚げした3匹は普通の緑がかった茶色だったが、この1匹だけは目が覚めるような青色だった。

33年間漁業で生計を立ててきたというスタダードさんだが、「こんなロブスターを見たのは初めて」と話す。長年ロブスター漁に携わってきたスタダードさんの父親は、45年ほど前に青いロブスターを捕獲したことがあるが、それ以来見たことはないという。

米メーン大学ロブスター研究所によると、青いロブスターは200万分の1の確率で誕生する。遺伝的変異によって特定のタンパク質が過剰生成されて青くなるという。

スタダードさんは近くの海洋研究所に持ち込んだが「あまり興味を示されなかった」(スタダードさん)ため、友人の提案でインターネットを通じて売り出すことにした。重さ約680グラムの青いロブスターの相場は分からなかったため、値段は200ドル(約1万6000円)に設定。ところが、こんな珍しい生き物を売ろうとするのは良くないと抗議する電話やメールが相次いだため、広告を取り消した。

ロブスターは今、スタダードさんの事業所の水槽で飼育され、魚などの餌をもらっている。トロントのCNタワーの近くでは巨大な水族館が建設中だが、展示を申し出るかどうかは決めていない。スタダードさんは「海に戻した方がいいのかもしれないが、できるだけ多くの人に見てもらいたい」と話している。

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