Macより見やすいiPadのディスプレイ


iPhoneなど高精細なスマートフォンの表示には見慣れていても、新しいiPadの大画面で高精細の画面に感動すると、将来のMacのディスプレイもRetinaディスプレイになるのは必然と感じる。
現在、13インチのMacBook Airは1440×900ピクセルで、11型は1366×768ピクセルだ。iPadは2048×1536ピクセルで264ppi(1インチあたりのピクセル数)だ。13インチのMacBook Airの場合、iPadの半分の130ppi程度となっている。Macの解像度は液晶のサイズによって変わると思われるが、今後登場してくるモデルでどの程度の解像度が採用されるのか気になる。
AppleがiPadのRetinaディスプレイで説明した画面と目の距離は、iPhoneで10インチ(約25cm)、iPadが15インチ(約40cm)だ。個人的に計測すると、ノートパソコンの場合、画面と目の距離がおよそ60cm程になる。この距離でiPhone(326ppi)からiPad(264ppi)で解像度が下がったのと同様に、解像度を下げると200ppi程度になる。

13インチで200ppi程度にした場合、横が2200程度で、縦が1400程度になる。この解像度ではiPad(2048×1536)を横表示にしたときの長手方向の解像度(2048)は収まるが、短い方の解像度(1536)は納めることができない。またiPadを縦表示(1536×2048)にした場合は長手方向の解像度に対応できない。iPadの解像度をMacのディスプレイ内に納められるかどうかはそれほど重要でもなさそうな気もするが、アプリケーション開発の観点から見ると100%の解像度で収まる方が都合がよい。そのため、これ以上の解像度になることが予想できる。

例えば、4Kにはいくつかの解像度があるが、3840×2160の場合でようやくiPadの長手方向の縦解像度2048がMacの縦方向でもそのまま収まる。この解像度で13インチの場合、380ppi程度になりiPhoneの解像度326ppiも超えるものとなる。ものすごい高精細なディスプレイということになる。

ただ、いきなり4Kの解像度になるのはコストなどの関係で難しいかもしれない。比較的現実的な解像度は、iMacなどでも使われている横2560の解像度だ。16:10の場合で2560×1600(WQXGA)、16:9の場合で2560×1440になる。この場合、13インチで220ppi程度、15.4インチの場合で200ppi程度。60cm程度の距離からみれば、十分Retenaディスプレイと言える物になるが、iPadの解像度は横方向でしか納めることはできない。

Macの新製品のCPUはインテルのコード名Ivy Bridgeを採用した物になるだろうが、このIvy Bridgeは2012年第二四半期(一説には4月末)に登場すると言われている。Ivy Bridgeにインテグレートされるグラフィックスコアが、どの解像度に対応しているかからも推測できるかもしれない。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。

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