夢の扉特別編 「20年後の君へ」
 「そんなことは、できるわけがないから諦めろ」子供の頃に、大きな夢を抱いていたにも関わらず、親から猛反対されて諦めてしまった経験はないだろうか。なぜ、親は子供の夢の邪魔をするのだろうか。NTTドコモ20周年スペシャルドラマ『夢の扉特別編「20年後の君へ」』がその答えを出してくれそうだ。

 澤田雄一郎(中井貴一)は、一流商社で海外インフラビジネスを手がけるエリートサラリーマン。美人で料理上手な妻・佳乃(原田美枝子)、東大を卒業し経産省勤務の長男・大地(田中圭)、ワシントン大学に留学中の長女・麻理子(忽那汐里)の4人家族で、自身は役員昇進も近いと噂され全てが順風満帆だと信じて疑わなかった。ところが、バングラデシュに出張で訪れた雄一郎は、アメリカにいるはずの麻理子が、NGO団体を主催している石川(向井理)の元でボランティアをしているところを目撃する。帰国すると、今度は大地が一年も前に経産省を辞め、アルバイトしながらデザインの勉強をしていると佳乃から聞かされる。子供たちの夢を認められない雄一郎。さらには長年付き添った妻からも「自分の人生を生きてみたい」と離婚を切り出される。そんな中、突然雄一郎に下されたガンの宣告。家族のために必死で働いてきたはずなのに、気付けば家族はバラバラに――。


 特別動画の中に「夢を追うって素敵なことよ」「夢じゃ飯食っていけないんだよ」と子供たちの夢を聞かされ、夫婦が言い争うシーンがある。この様子を見て、大抵の人は、夢を諦めさせる雄一郎に反感を持つだろう。しかし、夢とはそんな単純なものではない。

 このドラマの中で、夢を追う者たちは、自分の力が及ばない現実の壁にぶつかり挫折して苦しむ。夢を見ることは素晴らしい。しかし、楽しいことばかりではないのも事実だ。“夢を追う人”は、夢をかなえるのも、挫折するのも自分次第。だが、夢を追う人を“応援する人”は、もし追う人が挫折してしまった時に、責任をとることができない。自分で夢を見て失敗するのは自分の人生だから仕方がない、自業自得と諦めがつく。だが、他人に夢を勧めて、挫折してしまった時は、「なぜその道を勧めたのだろう」と後悔が消えないし、何もしてあげることができない。だから他人の夢を煽ることができない、特に大切な人ならば、尚更である。だから父親が息子の無謀とも言える夢をなかなか応援できないのだ。

 とは言え「夢を見ないで欲しい」というわけではない。このドラマでは、“夢を追う人”には、力強く夢を追い続ける登場人物たちの姿を通して「“夢”を見ることで未来を切り開くことができる」「すぐに諦めずに挑戦し続けることで道は切り開かれる」というメッセージを伝えている。同時に“応援する人”には、ただ反対するだけではなく、“夢を追う人”を信じて、その人のためにどの様に応援していくのかということを教えている。夢を応援することで人と人の“絆”、人と社会の“絆”を新しく生み出し「夢が“絆”にイノベーション起こしていく」様子を見せてくれる。

 ドラマに登場する“夢を追う人”は実在のモデルがいる。本当に無謀とも言える夢をかなえることに成功したのだ。「そんなことができるのは一握りだよ」そうかも知れない。でも、“応援する人”も、信じて、共に行動することで、その“夢”をかなえる確率を少しでも上げることができる。大切な人の夢の実現は、もしかしたら、あなたの助力が必要なのかも知れない。

 『夢の扉特別編 「20年後の君へ」』は、7月1日(日)夜9時から全国TBS系で放送となる。

NTTドコモ20周年スペシャルドラマ『夢の扉特別編 「20年後の君へ」』公式