福島老朽原発を考える会(フクロウの会)はフランスの放射能測定NGO ACRO と連携して、
福島県内および宮城・栃木・千葉各県の子どもの尿検査の放射能分析を行った。
今回の検査結果の分析からは次のポイントを指摘することができる:
● 事故後1 年4カ月経過しているが、広い範囲でこれまでと同程度のセシウムが検出される。
● 継続検査でより確実な内部被ばく予防へつなげることができる。
● 同様な食生活パターンからは同レベルの体内セシウム量になる。
● 食材からの摂取だけでなく土ほこりなどからの吸入の可能性がある。
5. 検査結果のまとめ
(1) 検査対象者32 名中12 名の尿から放射性セシウムを検出した。
検出レベルはセシウム134、137 合わせて0.66~2.49Bq/L である。
このレベルは2011 年5 月末~2012 年2 月中旬のレベル(0.71~4.64Bq/L)
と比べても同程度である。広い範囲で放射性セシウムの摂取・吸入による
内部被ばくが起こっている。
(2) 今回の検査対象者のうち5 名は過去の検査でセシウムが
検出された者のフォローアップ対象者である。
フォローアップ対象者の全てが減少傾向を示しており
3 名は検出限界(0.2~0.4Bq/L)以下となった。
(3) 検出された被験者は宮城県(栗原市)、千葉県(松戸市)
栃木県(那須郡、芳賀郡)、福島県(福島市)に在住である。
これまでの調査と同様に広い範囲の子ども(一部大人も含む)の
内部被ばくが確認された。
(4) 宮城県栗原市の5 名は同程度のレベル(1.68~2.49Bq/L)で
尿中セシウムが検出された。
6. 分析
(1) 継続検査でより確実な内部被ばく予防へつなげることができる。
今回のフォローアップ検査対象者にはフォローアップ3 回目、4 回目の
対象者が含まれる。検査回数を重ねることで、生活パターンの改善が
充分か、すなわち追加的なセシウム摂取をしていないかどうかの傾向
把握ができることが分かる。
ソース
http://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/files/2012_0713.pdf
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