映画『ベルセルク 黄金時代篇II ドルドレイ攻略』 (c)三浦建太郎(スタジオ我画)・白泉社/BERSERK FILM
 2月に公開された映画『ベルセルク 黄金時代I 覇王の卵』の続編となる『ベルセルク 黄金時代篇II ドルドレイ攻略』が6月23日に公開される。本作は、全世界累計3300万部を超えるファンタジー超大作コミック「ベルセルク」の全てを映像化する“ベルセルク・サーガプロジェクト”の第2作目。原作は、1989年より漫画誌「ヤングアニマル」で連載を開始し、現在も不定期で連載されている。

 本作は、主人公ガッツとグリフィス率いる鷹の団との出会いを描いた前作から3年後が舞台。ガッツは、壮絶な戦いを経て、グリフィスと固い絆を結ぶようになる。だが、“対等の友”となるために退団を決意するのだった。その頃、ミッドランド王国と敵国チューダー帝国との百年戦争が最終決戦に突入。鷹の団飛躍の好機とみたグリフィスは、国王に鷹の団だけで出陣することを進言する。ガッツは、その戦いを最後に、鷹の団を去る決意を固める。敵は3万、味方は5000、誰もが無謀と確信した戦いが始まる。

 『鉄コン筋クリート』『マインド・ゲーム』などで国内最高峰の技術を誇るSTUDIO4℃が手掛ける映像、5.1chサラウンドで立体的に構築した音響など、本作には、こだわりがたくさんある。

 その中でも、本作で最も注目すべき点が、戦場の生々しさを残酷に描くといった“バイオレンス”な部分と肉体が交わる“エロス”を存分に描いているところだ。この2点は「ベルセルクをやる以上は、重要かつ不可避な要素と考えていた」と窪岡俊之監督は語る。バイオレンスについては、第一部以上に、戦場での鮮血が飛び散るシーンや、斬首シーンなど、残酷な場面が生々しく描かれた。そして、エロスについては、映像はもちろんのこと、濡れ場シーンでの息づかいの音響にもこだわったという。監督は「息づかいの芝居が素晴らしく、館内が固唾をのんで静まり返るのが今から楽しみ」と自信を見せている。グリフィスとシャルロット姫の濡れ場がどれだけリアルなものになっているのか期待をしてしまう。

 それぞれのシーンを通してキャラクターをどこまで描くことができるのか、それらをどこまで前面に配置するか。こうして、調整を重ねていき、見事に“エロス”と“バイオレンス”を描き出した。

 その追求ぶりは、制作中に「たびたび血圧が上がって気分が悪くなり、ある意味では攻城戦を描くよりハードな戦いだったと言えるかもしれません」と語るほど。本作では、前作以上に前面に押し出された“エロス”と“バイオレンス”に注目したい。

 映画『ベルセルク 黄金時代篇II ドルドレイ攻略』は、6月23日(土)より全国ロードショー。

『ベルセルク 黄金時代篇II ドルドレイ攻略』 - 特集

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