国際情報

尖閣の中国船長は「ただの飲んだくれ」「PC使えない」との評判

 尖閣事件のビデオを流出させた海保職員は陸上勤務への配置換えが行なわれ処分を待つ身だが、もう一方の主役、中国漁船の船長の行方は杳として知れない。
 
 中国に帰った船長は一躍“英雄”扱いされ、地元の福建省泉州市から「道徳模範」の表彰まで受けた。ところがその後、彼についての情報はぱたりと途絶えた。「海外はおろか、中国メディアでさえ接触は禁じられている」(中国のメディア関係者)というのだ。船長はどんな人物なのか、どんな意図で衝突事件を起こしたのか。
 
 地元の漁民や運転手に話を聞くと、船長と軍との関係を一様に否定した。「関係があるのはむしろマフィア。密輸などに関わっている」(運転手)という声もあった。メディア関係者からは、「当局が船長をメディア露出させないのは、ただの飲んだくれで何をいい出すかわからないから」との噂話も聞こえてくる。船長の知人に聞くと、「彼は軍人どころか、パソコンすら使えない普通の漁民」。

 船長は帰国後、事件について彼にこう語ったという。

「日本の海保の船を見たとたん、はげしい衝動が沸き起こった。愛国者の本能だ」

 前出の知人は記者に、「漁民にとって、日本の巡視船は生活を邪魔する敵。生活が苦しく不満を募らせているところへ敵が現われれば、衝動的な行動を起こすこともある」と訴えた。軍人かマフィアか、それともただの飲んだくれか。船長の正体はいまだに包まれている。

※週刊ポスト2010年12月10日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
女性セブン
山下智久と赤西仁。赤西は昨年末、離婚も公表した
山下智久が赤西仁らに続いてCM出演へ 元ジャニーズの連続起用に「一括りにされているみたい」とモヤモヤ、過去には“絶交”事件も 
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン