住まいの雑学
55
SUUMOジャーナル ピックアップ
2012年6月28日 (木)

64年前の今日、戦後最大級の福井大地震が発生。その被害とは?

64年前の今日、戦後最大級の福井大地震が発生。その被害とは?
Photo: iStockphoto / thinkstock

1948年6月28日、福井大地震が発生。阪神大震災以前は戦後最大といわれたこの地震、いったいどんな被害をもたらしたのだろうか。

Wikipediaによれば、福井県を中心に北陸から北近畿を襲ったこの地震は、戦後復興間もない福井市を直撃した都市直下型地震。福井県福井市の震度は6を記録した。震源は福井県坂井郡丸岡町(現坂井市丸岡町)付近で、規模はM7.1。死者を3769名、全壊した住居は3万6184棟と、日本の災害史上最悪クラスの震災となった。

被害の特徴についてみてみると、福井平野の被害が特に甚大で、死者が人口の1%を超えたという。被害が拡大したのは、九頭竜川の堆積物により福井平野の地盤が弱いことと、福井市中心部では人口が密集しており、戦後復興期、建物はバラックが多く、不安定な構造だったためにかなりの建物が倒壊したことが原因のようだ。震源地直近の丸岡城が倒壊し、大和百貨店も全壊する被害を受け、福井地震の象徴として有名になったという。また、発生時刻が16時13分で夕食の支度をしている家庭が多かったため、福井市中心部では24件の火災が発生した。

救援活動は、GHQの給水活動をはじめ、紅陵大学(現拓殖大学)の義援隊や東京学生同盟の救援隊が現地に入り、今でいう災害ボランティア活動を行った記録がある。

このような戦後最大級の地震を教訓に、今いちど大地震に備えて気を引き締めたいところだ。東京消防庁ホームページでは「地震に対する10の備え」を呼びかけている。

1、家具類の転倒・落下防止をしておこう
2、けがの防止対策をしておこう
3、家屋や塀の強度を確認しておこう
4、消火の備えをしておこう
5、火災発生の早期発見と防止対策をしておこう
6、非常用品を備えておこう
7、家族で話し合っておこう
8、地域の危険性を把握しておこう
9、防災知識を身につけておこう
10、防災行動力を高めておこう

いつどこで起こるか分からない大震災。十分な備えで少しでも被害を減らしたいところだ。

前の記事 一人暮らしでも頼める?“家政婦”活用ライフの費用対効果を検証
次の記事 最旬アプリをフル活用! オリンピックを家で楽しむ方法って?
SUUMOで住まいを探してみよう