グラビア

関西のうどんが好きな人は絶対に行きたくなる中目黒のうどん

豊前房うどん

 寒い冬にはどうしても食べたくなる「温かいうどん」。ということで、今回は、雑誌『アリガット』元編集長・小川フミオ氏がセレクトした『豊前房』(東京・目黒区)の「豊前房うどん」を紹介します!

 * * *
 うどんが恋しくなる季節だ。湯気とともに出汁の香りをかぐときの幸せな気持ち。なにものにも代え難い。ただ、うどんは地域性が強くて、東京といえども食べられる種類が限られている。

 東京・中目黒の『豊前房』は、九州出身のオーナーの店。嬉しいことに、うまい関西風うどんが堪能できる。いりこと昆布の出汁によるつゆは上品な風味で、うどんは比較的やわらか。この個性が魅力。やさしい味に惹かれて東京の人たちも足繁く通っている。

 看板料理の「豊前房うどん」はさらに楽しい。南禅寺の京揚げと、函館でとれる「がごめ昆布」を秋田の職人が丁寧に削いだおぼろ昆布、下関のやわらかなちくわとかまぼこ、それに、軽く炙ったさつま揚げがぜいたくにのる。誰もがつゆを最後の一滴まで飲み干す。味わい深い、幸福なうどんだ。

■『豊前房』の「豊前房うどん」 997円

【住所】東京都目黒区東山1-11-15
【電話番号】03-3710-5425
【営業時間】11時45分~14時半(LO)、ランチは日祝休み、18~24時(LO)、日祝は23時(LO)
【定休日】月
【カード】不可

 現オーナー・佐藤克明さんのお父さんが「うまいうどんが食べたい」と始めたお店。温かいうどん、冷たいうどんとバリエーションは豊富。「かけうどん(735円)」を始め、とろみのついた「しょうがうどん(840円)」などが人気。九州の人は「丸天うどん(840円)」や「ゴボ天うどん(840円)」も好むそう。冬はカレーうどんも登場する。夜は日本酒と酒肴も揃う

撮影■河野公俊

※週刊ポスト2010年12月10日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

伊藤沙莉は商店街でも顔を知られた人物だったという(写真/AFP=時事)
【芸歴20年で掴んだ朝ドラ主演】伊藤沙莉、不遇のバイト時代に都内商店街で見せていた“苦悩の表情”と、そこで覚えた“大人の味”
週刊ポスト
総理といえど有力な対立候補が立てば大きく票を減らしそうな状況(時事通信フォト)
【闇パーティー疑惑に説明ゼロ】岸田文雄・首相、選挙地盤は強固でも“有力対立候補が立てば大きく票を減らしそう”な状況
週刊ポスト
新アルバム発売の倖田來未 “進化した歌声”と“脱がないセクシー”で魅せる新しい自分
新アルバム発売の倖田來未 “進化した歌声”と“脱がないセクシー”で魅せる新しい自分
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大ヒット中の映画『4月になれば彼女は』
『四月になれば彼女は』主演の佐藤健が見せた「座長」としての覚悟 スタッフを感動させた「極寒の海でのサプライズ」
NEWSポストセブン
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏による名物座談会
【江本孟紀×中畑清×達川光男 順位予想やり直し座談会】「サトテル、変わってないぞ!」「筒香は巨人に欲しかった」言いたい放題の120分
週刊ポスト
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
伊藤
【『虎に翼』が好発進】伊藤沙莉“父が蒸発して一家離散”からの逆転 演技レッスン未経験での“初めての現場”で遺憾なく才能を発揮
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン