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2013年7月18日 (木)

レジャーで外出の機会が増える夏。留守中のペットの熱中症対策は?

人間よりも暑さに敏感なペットたち。部屋に留守番をさせる際は細心の注意が必要だ(写真:どうぶつの森)
写真:どうぶつの森

日本各地で梅雨明けとなり、毎日のように猛暑日が続く地域も出てきた。天気予報では熱中症などの注意が促されているが、私たち人間はもちろん、動物たちにとってもこの暑さは過酷なものに違いない。そこで今回はペットたちの暑さ対策について考えてみたい。

人よりも暑さに敏感な動物たちは、ちょっと気を抜くと熱中症にかかり、最悪の場合には死に至るケースもあるという。ペットに留守番させる場合は、細心の注意を払う必要がありそうだ。詳しい話を世田谷区のペットショップ「どうぶつの森」のスタッフに伺った。

「犬に関してお話しますと、彼らは人間よりも暑さに弱い動物です。全身が毛におおわれているため、寒さには比較的強いんですが、厳しい暑さが続くこの季節は人間以上に注意が必要です。家で留守番させる際は、温度や湿度、風通しに配慮してあげてください。クーラーをつけてあげるのが最善策ですが、節電対策などでクーラーを使いたくない場合は、窓を開けたり扇風機をつけたりするのがいいでしょう。また、犬種によっても暑さに対する耐性が違います」

比較的暖かい地域原産のチワワやグレーハウンドなどは、暑さにも強いという。とはいえ、真夏に何も対策せずに留守番させるのは心配だ。続いて、クーラーなどの空調対策以外に、便利なグッズをご紹介いただいた。

「少し前に話題になったのは、冷却ジェルやアルミ製のシートですね。また、水を入れて凍らせたペットボトルを置いておくのも効果的です。また、比較的新しい商品としては、犬に着せる洋服タイプの対策グッズもあります。水にぬらして着せることで、気化熱を利用して体温上昇を抑えるというものです。ケープやタンクトップなど、形も色々出ていますよ」

また、熱中症の初期症状を見つけてあげることも、とても大切なことだ。

「普段より呼吸が早く、ハァハァしているときや、脇の下など体をさわって熱いときは、熱中症を疑ってください。犬は人間のように汗をかくことができず、舌を出すことで体温調節します。そのため、舌をたくさん出すのは、体温が高い状態を表しているんです」

熱中症かなと思ったら、水をかけたり冷水を飲ませたりして、とにかく体を冷やしてあげることが大切だ。それでも改善されない場合は、なるべく早めに動物病院へ連れて行くようにしよう。

留守番対策を万全にすれば、半日程度の外出でも問題ない、と担当者は語ってくれた。いざというときに、ペットたちにとって過ごしやすい環境を確保してあげられるよう、対策グッズの購入など、事前に準備するようにしたい。

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