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紫斑・出血 特発性血小板減少性紫斑病(ITP)の原因判明へ

血中の血小板が減少するため、紫斑が出やすい、出血するといった症状が起こるのが特発性血小板減少性紫斑病(ITP)だ。近年、自己免疫異常が原因であることがわかってきた。治療はピロリ菌保持者には除菌を行ない、それ以外はステロイドを服用する。重症の場合は脾臓摘出で6割が改善する。昨年、新しいTPO受容体作動薬が認可され、治療の選択が広がっている。

特発性血小板減少性紫斑病(ITP)は、20年ほど前までは若い女性に多い病気といわれていた。しかし現在は60歳以上の男女にも増加している。病名は特発性(原因不明)とされているが、近年の研究で自己免疫異常が原因の一つであることが解明されている。健康診断で血小板減少を指摘され発見されることが多い。

血小板は、血中に10万~40万個/1立方ミリメートル程度あるが、10万未満になると血小板減少とされ、5万以下で紫斑などの症状が出ることがある。血小板が3万以下になると皮膚を中心に点状出血が起こり、1万以下では口腔内出血や鼻出血などの粘膜出血や頭蓋内出血や消化管出血など重篤な出血の危険が増す。

大阪大学医学部附属病院輸血部の冨山佳昭部長に聞いた。

「血小板が減少する病気には、ITP以外に再生不良性貧血や骨髄異形成症候群などがあり、鑑別診断をして治療を行ないます。胃にピロリ菌がある場合は除菌します。なぜ効果があるのか不明ですが、特に日本人には効果があります。ピロリ菌を持っていない人はステロイド治療を始めます」

(取材・構成/岩城レイ子)

※週刊ポスト2012年2月10日号

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