世界初のUE Category 4対応LTE機器です! |
既報のとおり、イー・アクセスは6日、同社が展開する通信サービスブランド「イー・モバイル」の新製品として、Huawei(ファーウェイ/華為技術)製のモバイル無線LANルーター「Pocket WiFi LTE GL04P」を発表しました。LTE(Long Term Evolution)規格に対応する通信機器としては世界で初めて"UE Category 4"に対応し、下り最大150Mbps・上り最大50Mbps(いずれも20MHz幅の帯域を確保した際の理論値)での通信が可能となっています。
同日に都内で開催された新製品発表会で、GL04Pの開発途中の実機を展示されていましたmので、写真で紹介したいと思います。
本体サイズは約102(横)×66(縦)×14.5(厚さ)mmで、重さは約140g。従来機(GL01P)が縦基調のデザインだったのに対して、本機は横基調のデザインとなりました。従来機と比べると、縦幅(従来機では横幅)、厚さと重さは増えましたが、横幅(従来機では縦幅)が狭くなりました。そのせいか、第一印象としては、GL04Pの方がスペックが向上したにも関わらず、コンパクトに見えます。従来機では若干おしづらい印象のあった電源ボタンは本体正面に大きく配され、押しやすくなりました。
本体裏面は黒色になりました。従来機と並べるとオセロが出来そうな感じです。従来機では本体に直接印刷されていたIMEI(製造番号)は、バーコードつきのシールが貼り付けられるようになりました。
従来機同様、microSDカードスロットが付いていて、マイクロUSBケーブルでパソコンにつなげばmicroSDカードリーダー・ライターとして使うこともできます。無線LANの簡易設定としては、WPS(Wi-Fi Protected Setup)に対応しています。
従来機を使っていて、ちょっと残念だったのは、USB接続によるデータ通信ができなかったことです。最近、都内の繁華街に行くと無線LANの電波が大量に放出されていて、通信しづらいことがあります。その際に、無線LAN機能をオフにした上で、パソコンにUSB接続してつなげたい、と強く思うことがあるんですよね。
本機では、ユーザーの要望も多かったことから、USB接続によるデータ通信が可能になりました。パソコン側からは仮想ネットワークデバイスとして認識されるようになっていますので、パソコン側でダイアルアップの操作は不要です。
冒頭でも書いた通り、本機は、世界初の"UE Category 4"対応LTE端末です。従来のEMOBILE LTE端末や、NTTドコモのXi(クロッシィ)は、"UE Category 3"に準拠していて、下り75Mbps・上り25Mbpsに対応していますが、単純にその倍の通信速度が期待できる、ということです。
ただし、現在、イー・アクセスに割り当てられている周波数幅は、W-CDMA(3G)分とあわせて最大15MHz幅で、EMOBILE LTEで下り75Mbps・上り25Mbpsの通信ができる場所では、LTEに10MHz幅を割り当てています。つまり、現状では、本機の通信スペックを活かしきれない、ということです。今後、イー・アクセスでは1.7GHz帯の追加割り当てを総務省に申請する方針で、計画通り追加割り当てを受け、かつこの周波数帯を利用する全3GユーザーがLTEに移行する、という前提でこのスペックが活かせることになります。
「将来に備えて、UE Category 4に対応させた」(説明員)とのことですが、このスペックが活かせるのは近い将来、とは言いがたい感じです。
記事執筆:せう(井上翔)
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