国内

中国発の「人肉カプセル」 日本でも密売されているとの証言

 これは“対岸の火事”ではない。死産した胎児をガスレンジなどで乾燥して粉末状にして作っているという“人肉カプセル”は昨年の8月以降、中国東北部の延吉や吉林などから届く国際郵便や旅行者などから発覚。

 韓国に1万7000錠も持ち込まれていたこともわかったが、韓国だけでなく、日本にも密輪されていると危惧するのは、中国事情に詳しいジャーナリストの奥窪優木氏だ。

「人肉カプセルは韓国では、滋養強壮剤や勃起薬として服用したり、末期がん患者に効くとのふれこみで販売され、インターネットを経由すれば日本から買うこともできる。最近では日本語に対応した販売サイトもあり、個人輸入代行業者を通せば1週間で日本に届く。価格は1か月分で1万円ほど。韓国の税関で発見されたような粗悪品も、多く日本に流入していると考えられる」

 法律的な見地からも“人肉カプセル”の存在は許されるものではない。元東京都衛生局薬務部長の大屋喜重氏は、こう警告する。

「死産の原因などもわからなければ、製造過程も不明。日本で認可されていないこうした商品を薬品として扱えば薬事法違反、食品として扱っても食品衛生法違反に抵触します」

 何でもありの中国発・ドラッグの危険は、計り知れない。

※週刊ポスト2012年5月25日号

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