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更年期 女性ホルモン激減で脳がパニックで不調が表れた状態

 女性にとって誰にでも必ず訪れる更年期。更年期とは、一般的に閉経の前後5年間の約10年間のこと。閉経に向けて女性ホルモン・エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が激減すると、脳が卵巣に分泌を促しても卵巣が応えられないため、脳がパニックを起こし、さまざまな不調が表れる。

「女性ホルモンの減少自体はすべての女性に起こることですが、症状の程度や感じ方、始まる時期などに個人差があるのは、それぞれの生活環境や性格・体質が大きく影響するためです」と話すのは、アヴェニューウィメンズクリニック院長・福山千代子さん。

 女性ホルモンの激減によって脳がパニックを起こすと、自律神経失調状態になり、さまざまな形で不調が表れるようになる。

 暑くもないのに急にほてり、汗がたくさん出る“ホットフラッシュ”をはじめ、肌のうるおいがなくなったり、維持していたスタイルが崩れたり、「それまで感じたことのないような症状に襲われて焦り、不安に陥った」という経験者の声も多い。

「最近は、生活上のストレスとも相まって、気持ちの落ち込みやイライラなどの不調を訴える人も増えています。また、たとえば外出先で大汗をかいて恥ずかしい思いをしたり、だるくて家事が疎かになって罪悪感を感じたり、性交痛のためにパートナーとの関係がぎくしゃくしたりと、症状から波及して生活に支障が出ることも。自分の状態や症状と向き合って、周囲の人に理解を求めることも大切です」(福山さん)

※女性セブン2012年9月20日号

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