人気コミック「海猿」「ブラックジャックによろしく」などで知られる漫画家佐藤秀峰氏が28日、SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)の「ツイッター」でフジテレビに対する現在の心境をつづった。

 26日に、同局のニュース番組がアポイントなく佐藤氏の事務所を突撃取材したことや、大ヒット映画「海猿」の関連書籍が契約書なしに販売されていたことを暴露した上で、「フジテレビさんは信頼に値しない企業であると判断したため、今後は一切新規のお取引はしないことにしました」と「絶縁」を宣言。複数のメディアに取り上げられていた。

 佐藤氏は28日夜、複数回ツイッターを更新した。「今回の件は主に報道に関する不満から企業としての不信につながったということで、今後フジテレビさんと新規のお取引はあり得ませんが、映画に対しては感謝している面のほうが大きいです。息の長い作品にしていただいて感謝しています」として、「絶縁」を強調しながらも、映画「海猿」シリーズについては感謝の気持ちも示した。さらに、「正直に申し上げると、映画自体は僕の趣味ではありません。つまらなかったです。でも、感謝していることも事実です」と続けた。

 佐藤氏は一連のつぶやきの締めくくりとして「うまく説明できないので補足。うーんとね、フジテレビさんの報道は糞(くそ)だと思うんです。会社として信頼できないので、今後お付き合いはしませんが、映画には感謝しています」とまとめた。

 ただ「僕がフジテレビさんをダメ企業だと思っているのは事実なのですが、それに乗っかって『ウジテレビ』とか『マスゴミ』だとか言うのは一応やめてほしいかなと思うのです。個人の責任で発言してください」とも補足している。