「講談社文庫」を電子化 10月から毎月約40点ずつ
講談社は13日、同社の主力文庫本シリーズを10月から順次、電子書籍にすると発表した。毎月第2金曜日を刊行日とし、1カ月に約40点ずつ、文庫の新刊や既刊を電子書籍でも発行していく計画。著者との許諾交渉を進め、早期にシリーズ全巻の電子化をめざす。
定期的に大量刊行することで消費者の認知度を高める。人気が高い文庫本を電子化し、電子書籍の普及を一気に進める狙いだ。
刊行するのは「講談社文庫シリーズ」。初回の10月12日には73点を発売する。「プレ配信」とし、6~8月の新刊を中心に101点を9月中に先行投入して弾みをつけたい考えだ。電子書籍の毎月の刊行数のうち、新刊の電子化は半数の20点程度になる見通し。ただし、紙で発行した日から1カ月遅れとなる。
紙の講談社文庫は毎月20~30点を発行しており、現在約3000点が書店に流通している。