2012.12.11

[プロ野球]
上田哲之「WBC日本代表私案」

 ダルビッシュ有(レンジャーズ)はWBC不参加を表明する声明文でこう書いた。
<I have decided with my team of advisors that getting ample rest is the most important thing for me right now…>
 いや、何も英語を引用しなくてもいいのだが、ちょっとカッコつけてみました。英語がカッコいいなどという感性は、我ながらどうかと思いますが(笑)。

 要するに周囲の関係者に相談して、今最も大事なのは、休養をとることだと決心した、ということだ。「ample rest」というんですねぇ。英和辞書を調べたら、「ample」は「十分な、豊富な」という意味らしい。おそらくはこの声明文がきっかけとなって、他の日本人メジャーリーガーも、WBCを辞退しやすくなったと思われる。黒田博樹(ヤンキース)も青木宣親(ブルワーズ)も岩隈久志(マリナーズ)も辞退した。最初に明確に声をあげるあたり、さすがダルビッシュだと感心する。

 結果、第3回WBCは、国内の選手だけで編成されることになった。これはこれでいいのではないだろうか。個人的な夢を語れば、ダルビッシュにも黒田にも来季は20勝してほしい。この2人なら大いに可能性はある。サイ・ヤング賞も獲ってほしい。そのためには、3月に所属チームを離れて、コンディションをトップにもっていくのは、明らかに無謀だ。1シーズンもつはずがない。国内組の日本代表でWBCを戦い、シーズンに入るとダルビッシュと黒田が最多勝を争う。大いに結構ではないか。

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